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コラム

澤本・権八のすぐに終わりますから。アドタイ出張所

“バカ”と“くだらない”は最高の褒め言葉(ゲスト:馬場康夫さん)

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「くだらない」と「バカだね」は最高の褒め言葉

澤本:ぼくは馬場さんに映画の脚本をやらないかと声を掛けていただいて。

中村:映画『ジャッジ!』(編集部注:澤本氏が脚本を担当)に続く…。

馬場:ちょっと口籠っちゃいますけど、『ジャッジ!』のほうが早くできて何なんだ!みたいな。おまけに面白いときやがった笑!

澤本:すみません・・・。

権八:新しい映画はずっと準備を?

澤本:うん。でも、いつまで打ち合わせをしているんだって言われて…。面白いんだよ、ぼくは映画の打ち合わせは初めてだったんだけど、ずーっとクッダラナイ話をしているわけ。映画と全然関係ない話を。3時間ぐらい拘束されたんだけど、最初の2時間はくだらない話をしてるの。「これ、どうなるんだろうな…」と思っていたら、おもむろにペタペタと資料を貼り出して、真剣にやり出すんだけど、「はい、時間切れです」って言われて帰る。

一同:

権八:馬場さんといえば1987年の映画『私をスキーに連れてって』で監督デビュー。その後もいわゆる“ホイチョイ3部作”と言われる『彼女が水着にきがえたら』、『波の数だけ抱きしめて』の監督もされています。今回の映画も澤本さん脚本、馬場さんが監督ですか?

馬場:その予定ですね。

澤本:でも、脚本を書いて持って行くと「くだらなすぎる!」って笑って、打ち合わせが終わっちゃうんだよ。

中村:進まない笑。

馬場:ぼくにとって「くだらない」というのは最高の褒め言葉なんですよ。「くだらない」と「バカだね」の2つは。

澤本:本当に打ち合わせは面白くて、馬場さんは博識なわけ。何でも知ってるもん。馬場さんの手帳があるんだけど、とても細かい字で書かれていて。メモ魔ですよね?

馬場:そうですね。取材でモノを書いているので、すごいスピードでいつもメモっていますね。あらゆることを。

権八:『東京いい店やれる店』なんかを読んでいても、いろいろな話が入っているじゃないですか。ぼくは2年前ぐらいに刊行された新版のほうしか知らないんですけど。

馬場:この本は澤本さんに帯を書いていただいたんです。「エロ本です」という。

権八:えっ、アレ、澤本さんが帯書いたんだ!? アレ、すごくいいじゃないですか。TCCに応募しました?

澤本:うん、応募したけど黙殺された笑。予選落ち・・・アレね、自信あったんだけどね。

権八:あの帯でぼくは買いましたよ。

馬場:逆に、「あの帯で買わなかった」という人もいるんだよね笑。

権八:でしょうね。レジに持って行きにくい笑。

澤本:それは言われましたね。新聞広告を出すときも「帯を外した表紙だけでもいいですか?」って言われて…。

馬場:何のための帯だかわからない笑!

権八:書店ではあの帯、相当目立っていましたけどね。平積みで。

馬場:アレほど中味を端的に表しているコピーはないですから。

権八:ぼくもそう思いますね! アレ、澤本さんなんだ。いいコピーだなぁ。

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