浜松市では、「出世」「浜松文化」などに関連する土産物を「出世土産」としてPRする取り組みを始めた。同市では徳川家康が青年期を過ごしたことなどから「出世の街」として市をプロモーションしており、こうした取り組みの一環。「もらっただけで出世運が上がる(かもしれない)縁起の良い土産物」として新たな特産品の創出につなげる狙い。
現在、市では「出世旅プロジェクト」と題して、JR浜松駅から浜松城までの道を『出世街道』と命名したり、浜松産の縁起の良い食材を使用した地元グルメを「出世飯」として売り出すなど、「出世」をフックとした様々なシティプロモーションを展開している。
「出世土産」は、(1)浜松市内で製造された商品である(2)商品の「浜松文化」「浜松城」「徳川家康」「出世」の要素が組み込まれている——ことが条件で、食品や雑貨、飲料など、ジャンルは問わずに募集する。
第一弾として同市の和菓子屋「杉野屋」(浜松市中区)の浜名湖の海苔などを用いた「浜松出世もなか」が決定。4月28日から市内の百貨店などで販売する。同店の店主は「地元浜松の魅力を全国に広げる一助になればと参画させていただきました。製造工程でも、もらった人が出世するように願いを込めて作るように心がけています」などとコメントしている。
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