世界96カ国、154都市にオフィスを持つインターナショナルエージェンシー、グレイグループの日本法人であるグレイワールドワイド。現在、業績好調な同社の裏側には、個々人の力を最大限に生かす会社の環境があった。

「ファブリックケアチーム」のメンバー。左から、五十嵐順子氏、石塚亮平氏、堀川早紀子氏、 河野紗和氏、ケネス・タイ氏。
真のパートナーとして共にブランドを育てていく
グレイワールドワイドは、1963年の設立以来、50年以上にわたり「ブランド構築」に重きを置いたコミュニケーション提案を行ってきた。
ターゲットの環境やインサイトを探り出しながら、今後5年10年と、長期的にブランドが確立される姿をクライアントと一緒に描き、真のパートナーとなってブランドを育てていくことを目指している。
クライアントとの信頼を築くには、会社としての十分な実績や経験に加え、個々の力も重要となる。
同社のアカウントチームの中でも、プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)を主なクライアントとするファブリックケアチームの精鋭たちに話を聞いた。
柔軟剤「レノア」や、洗剤「ボールド」はチームが担当する主力ブランドだ。

国内柔軟剤シェアNo.1ブランドの「レノア」。同ブランドは、従来の「柔らかさ」「香り」といったベネフィットではなく、「防臭」という新たなカテゴリーを訴求して成功してきた。
これまで消費者のニーズに応え、香り付け専用ビーズ「アロマジュエル」、高級柔軟剤「オード リュクス」、消臭専用の「デオドラントビーズ」と新しい商品を企画してきたが、細分化が進む市場において、新商品を出すだけではビジネスの伸長は望めない。