新・Webメディアの作法(後編)~編集者が撮る動画は、テクロノジーでサポート~

AbemaTVの番組でも多用したスタビライザー付きカメラ

もうひとつ、SILLYは、AbemaTVで“SILLY TV”という動画の番組を毎週制作〜放映しているのですが、ここで大活躍しているのが、DJI OSMOというモデルです。

こちらも、iPhoneをフォルダーに装着して撮影する仕様になっていますが、使うのはモニター用の画面のみで、スタビライザー付きの4Kカメラが別についています。iPhoneのカメラを補助するだけのSwiftCamよりも、よりプロ仕様といえるでしょう。すでにプロフェッショナルな動画制作の現場ではかねてから有名で、これで撮影したミュージックビデオなども登場しています。

SILLYでは、“SILLY.TV”のグラビアガールズのイメージムービーでこのOSMOを多用しています。冒頭のMetacraft 大口くんが構えているのがそれですが、ハンディー用の照明なども装備して、OSMOならではのローアングルや、デートのシーンの移動撮影などで使い倒しています。

動画撮影に大掛かりな機材が必要だった時代も今は昔。これらの機材は、編集者でも基本的な操作法さえマスターすれば、そこそこのクオリティーの映像が手軽に撮れてしまいます。あとは、むしろ音声の収録に注意が必要かもしれません。スマートフォンやOSIMOの内蔵マイクだときっちり録音できないケースもあるので、事前のモニターテストで入念に確認したほうがいいです(iPhoneの内蔵マイク自体はかなり優秀ですが、周囲のノイズとの兼ね合いもあります)。

こうした流れはスマートフォンやOSMOなどのコンパクトな動画カメラが、4K対応したことが大きい気がします。ちょっと前には、すべてのニュースをiPhoneで撮影する放送局なども現れて話題となりました。

参照 :スイスのテレビ局、報道カメラをiPhoneに変える

デュアルレンズとなり、広角撮影も可能となったiPhone 7Sの登場により、ますますこうした動画をDIYで撮影するスタイルは拍車がかかっていきそうです。そうした中でも、やはりきっちりとプロの動画制作チームにまかした方がいいケースも明確になっていくでしょう。一例として、ポストプロダクションとなる動画の編集やタイトルやテロップ入れの作業などは、時間的にもテクニック的にも、素人の編集者には厳しいのが実情です。ポイントは、フットワーク軽く動画撮影したい部分と、きっちり作り込みたい部分の使い分けで、それこそ編集者としてのセンスが問われる部分かもしれません。

エディトリアルアドにおける動画撮影

私がスタジオ長を務めているエディトリアルアドスタジオが制作するWebタイアップ広告においても、動画制作を行っています。当社が運営する情報メディア「Spotlight (スポットライト) 」では、もともと通常のコンテンツとしてもオリジナル動画を制作しています。独自の撮影スタジオにも本格的な機材を常備して日々撮影に挑んでいて、動画についても効果検証を重ねています。

ソーシャルメディアなどスマートフォンで動画を見ているみなさんはおわかりかもしれませんが、短い尺の中で企業の商品の魅力を伝えていくためには、テレビCMなどとはまったく異なる編集が必要になってきます。

エディトリアルアドスタジオでは、その中で得た撮影手法、テンポ感、文字入れなどの動画制作ノウハウをタイアップ広告においても活用しています。

Spotlight制作動画の一例

はじめにご紹介したような機材を使って生放送で展開するのに適した動画。また、スタジオで本格的な機材を使って撮影し、SNS上で大きなリーチを獲得できるように編集していく動画。今のメディアの編集者は、魅せたい用途に応じて、どちらも使いこなしていく必要があるのかもしれません。

『編集・ライター養成講座 総合コース』

講師陣は、総合誌、週刊誌、ビジネス誌、ファッション誌、Webメディアなどさまざまな分野の現役編集長や、第一線で活躍中のライター・ジャーナリスト・作家など。多くの課題添削、実践トレーニングを通じて、現場で活躍できる編集者、ライターを養成します。

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