「宣伝会議賞」3回連続協賛のヤフーに聞く、作品の選考方法

share

第54回から今回の第56回まで、3年連続で「宣伝会議賞」に協賛しているヤフー。協賛企業賞の審査は、各企業が行うが、その選考方法は各社それぞれの独自性がある。ヤフーでは応募作品に何を求め、そしてどのような方針で選考しているのか。担当の近藤裕美氏に話を聞いた。

一般の消費者に見えていない、ヤフーの姿を表現してほしい

at10240100

ヤフー
Developer Relations マーケティング室
近藤裕美氏

こんどう・ひろみ/ 2006年、オーバーチュアに入社。検索連動型広告の現場サポートからオンライン営業など幅広く担当。2008年に吸収合併によりヤフーへ転籍。リスティング広告など広告事業のマーケティングを担当し、2016 年より技術部門にてマーケティングコミュニケーション業務に従事。

第54回「宣伝会議賞」から、今年で協賛3回目を数えるヤフー。2回目から同社で「宣伝会議賞」の担当をしているのが、同社 テクノロジーグループ Developer Relations マーケティング室の近藤裕美氏だ。同氏が所属する“技術部門のマーケティング部署”が、立ち上がったのは約4年前。「宣伝会議賞」への協賛は3年目になるが、この新設されたテクノロジー側の部門が主体となって協賛している。

「宣伝会議賞」への協賛の経緯について近藤氏は、「一般の消費者の方からすると、当社はポータルサイトなどのサービスを提供している会社として見られることが多く、コアコンピテンスである“技術”のイメージをなかなか持ってもらえていません。ですが実際、当社は社員の半分以上が技術者ですし、こうしたヤフーの一般の方には見えていない“裏側”の部分、つまり“技術”の部分を、外部のクリエイターや一般の方々がどのように捉え、考えるのか、『このように表現すると素敵なのでは?』といったヒントを得たかった、というのが協賛の大きな理由になります」と説明する。

初めて協賛した第54回では、「Yahoo! JAPANを背後で支えている技術力を広く世にアピールするアイデア」を課題に設定していたヤフー。当時を振り返り近藤氏は、「第54回では、ヤフーの技術力を表現したタグラインをつくりたい。応募作品からそのヒントを得たいという背景もあり、幅広い方に向けたコピーを課題として設定しました。結果、着目するポイントが応募者の方それぞれで、いかに当社について時間をかけて調べてくださったかが、応募作品から伝わってきました。大衆に向けてコピーで技術力を表現するのは、とても難しい課題であったかと思います。また、同時に対象者、アピールしたい内容をもっと絞り込んだほうが応募者の方にとっても作品をつくりやすくなるのではという気付きとなりました」と話す。

そこで、ヤフーでは「誰に対して何を訴求したいのか」を課題に盛り込み、応募者の方にとっても作品をつくりやすいよう工夫するようになったという。

第55回の課題「Yahoo! JAPANに入社したくなるようなキャッチフレーズ」に続き、今回の課題「世の中の技術者が、Yahoo! JAPANの技術者たちと共にはたらきたくなるキャッチフレーズ」といった「求人」「採用」を意識した課題設定をしている背景には、こうした経緯があるのだという。

次ページ 「社内の技術者も審査に参加 “技術者魂”に響くことも重視」へ続く

Follow Us