社内の技術者も審査に参加 “技術者魂”に響くことも重視
「宣伝会議賞」では毎回、各協賛企業が応募作品の中から1作品を選出する「協賛企業賞」が設けられている。ヤフーでは、技術部門が主体となって協賛していることから、エンジニアなどの技術者も協賛企業賞の審査に加わり、一つひとつの作品をチェックしているのだそう。
審査について近藤氏は、「マーケティングやブランド担当者では、現場の技術者が持っている“技術者魂”には、分からない領域があります。当社では、そういった現場の感性を大切にしていきたい、という思いがあり、技術者視点も審査に取り入れるようにしています」と説明。
また、仮に応募作品を求人や採用目的で施策展開していくとしても、発信する対象が技術者になるため、“技術に携わる人にもアピールできるか”、という視点は審査において、非常に重要な要素であるようだ。
また、今回の課題設定の意図について、「『共にはたらきたくなる』という表現には、2つの意味を込めています。ひとつは『入社したくなる』という意味なのですが、一方で、当社はLODGEというコワーキングスペースを展開しているので『何か協業できることはありませんか?』という意味にも捉えられるように設定しています。解釈によって応募する作品も変わってくると思いますので、
どちらの解釈が多かったのか、というところも、実は楽しみにしています」と近藤氏は期待を込めて語った。
協賛企業によって課題から審査まで、千差万別と言える「宣伝会議賞」。応募作品には、コピーとしてのクオリティだけでなく、協賛企業の社内にも刺さるかどうかといった視点も求められるようだ。
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