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Whatever クリエイティブディレクター・CCOの川村真司氏のアイデアから生まれたという本商品。ともに企画・開発したコクヨの佐々木拓氏、UHA味覚糖 開発Bセクションリーダーの関口祐介氏を含めた3人に、開発の背景を聞いた。
「minute mint」のコンセプトは“おいしい時間のはかり方”。1分半で溶ける「1:30 フォーカスミント」と3分で溶ける「3:00 リフレッシュレモン」(各198円、税抜)の2種類を展開している。
ターゲット層は、仕事の合間のリフレッシュ目的の人に加え「デザインに興味がある人」も想定。実際に、特徴的なコンセプトを体現したパッケージに惹かれて購入する人も多いという。
クリエイターのアイデアが商品に
「10年前から構想を練っていた」と話すのはWhatever クリエイティブディレクターの川村真司氏。「時間を計ることができるプロダクトで、これまでにない新しいものをつくりたい」と考えを巡らせていたところ、「食べる時間で時間を計る」というアイデアが生まれたという。
「何度かお菓子メーカーに相談を持ちかけましたが、なかなかコンセプトを理解してもらえませんでした。『誰かに似たことやられないかな』と心配になりながら、いいパートナーが見つかるまで一旦企画を寝かせることにしました」と川村氏。
企画が動き始めたのは2018年1月。川村氏が審査員を担当した「コクヨデザインアワード2017」でのことだった。文具・家具メーカーのコクヨが、グランプリを獲得した菓子「食べようぐ」の商品化に向けて積極的に動く姿を横目で見て、「コクヨさんとなら実現できるのではないか」と相談。その結果、コクヨ デザインアワードチームとデザイナー佐々木拓氏らとの協業が始まった。
こうして2018年3月ごろ、UHA味覚糖の協力も得てプロジェクトが始動。WhateverがWebサイト、プロモーション映像も含めた商品全体のクリエイティブディレクションなどを担当。コクヨはプロダクトデザイン、UHA味覚糖は製造や流通を担当した。
商品製造段階では、検証にかなりの時間を要したという。UHA味覚糖の関口祐介氏は「“食べ終わるまでの時間”を観点に入れて商品をつくるのは、これが初めてでしたね」と笑う。ミントタブレットは、成形時の圧力を変えることで舐め終わるまでの時間が変化する。「誰が食べても想定した時間に食べ終わる」商品をつくるため、何十回も試作を繰り返したという。
本商品は、パッケージやタブレットのクリエイティブも特徴だ。タブレットはデジタル時計のセグメントをイメージした六角形。「時間を食べているような感覚」になってほしいという狙いを込めたという。デザインを担当した佐々木氏は「パッケージと中身が連動するようなデザインを考えました。パッケージの表面に『1:30』や『3:00』のエンボス加工を施したのも、時間を舌で味わうのと同時に手で触っても時間が感じられるように。文具のような道具らしさが出て、常に持っていたくなるようなものになればと思いました」と明かす。
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