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一定の時間で溶けるミントタブレット Whatever×コクヨ×UHA味覚糖で実現

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SNSで拡散されやすいクリエイティブ

2020年に入り新型コロナウイルスが流行。ポケット菓子市場も落ち込んだ。同商品はコロナ以前から開発を進めていたため、販売するにあたってコンセプトを再設定。リモートワーク中にリフレッシュできるタブレットとしてプロモーションした。

川村氏は「リモートワークが普及したからこそ、『気付かずに何時間もオンライン会議を続けてしまっていた』など、リフレッシュ時間の創出も課題になっています。1分半や3分の隙間時間で舐められるお菓子があれば面白いのではと考えました」と語る。

こうして完成した「minute mint」は、2021年1月20日にコクヨの直営店「THINK OF THINGS」やWhateverが運営も手がける「New Stand Tokyo」、各店舗とオンラインショップで発売開始。初回生産ロット分各フレーバー250個ずつ計1000個をそれぞれ販売、4日で完売した。

話題になった要因のひとつに、プロダクトサイトやコマ撮りのプロモーション映像などがSNSで拡散されたことが挙げられる。川村氏は「本商品はコンセプトがしっかりしているから、プロダクト自体にすでに拡散力があります」と分析する。また、「購入した人が『かわいい』と写真をアップしてくれたり、『アニメーション映像面白い』と動画をシェアしてくれたり。PRにさほどお金を掛けることなく話題にできたと思います」と話した。

コンセプトムービー

 

コラボだからこそ壁を超えられた

「minute mint」は、3社のコラボによって新しい発想が生まれ、かつUHA味覚糖の「アイデアがあればとにかくつくってみる」という姿勢も後押して実現へと至った。

「コストも常識も一旦度外視して、ベストのものをつくろうと各社が動けたからこそ世の中で話題になるようなものができたのでは」(川村氏)、「自社だけの企画では、知らず知らずのうちに『これは無理だろうな』と壁をつくってしまいがちです。どこまでできるのかわからない状態で新しいものを制作する過程は、ものづくりの醍醐味を感じました」(佐々木氏)、「会議帰りの新幹線で『どないしよ』頭を抱える日もありましたが、実現させることが我々の任務。今ある設備で製造しようとはせず、必死に食らいつきました」(関口氏)と振り返る。

現在は、増産計画を立て初夏頃再販予定だ。販売チャネルの増加も検討している。「フレーバーの種類や時間のバリエーションを増やすことも考えています。さらには、時間や時計にまつわる企業などとのコラボも。継続した人気と売上を確保できたら、次なる展開も進めていきたいです」(川村氏)。