ゼロから始める「ひとり広報」お悩み解決!Q&A(前編)

広報部門に配属されたばかりで未経験。ひとりで広報活動をしていて心細い。広報活動について社内で気軽に相談できる相手がいない。リモートワークの中、一体、何から手を付ければ、成果につながるのだろうか…。ここではそんな焦りを感じている方に向け、「ひとり」だからこそ「やるべきこと」を考えます。

※本記事は3月1日発売の『広報会議』から転載しています。

——ひとりで広報を始めるにあたっては、業務に優先順位をつけ取り組んでいく必要がある。「ひとりで始める広報活動基礎講座」(宣伝会議 主催)の講師を務めるBAKE 企業広報室 室長 真鍋順子氏に、受講生である広報担当者からのお悩みに答えてもらった。

メディア人脈どう作る?

Q:広報に着任したばかりですが、コロナの影響でメディアへ直接訪問もしにくくリレーション構築に苦戦しています。

A:私も初めて広報になった時、社内に相談できる人がいない状態からのスタートでした。メディアの方が登壇する広報勉強会などに出席し、挨拶する機会をつくったりしていましたね。

コロナ禍の外出自粛で、人脈がない状態からのスタートは厳しいですよね。それでも会社がメディアリレーションズに期待しているなら、一時でも予算をつけてもらって、関係が築けるまで、PR会社やフリーランスのPRプランナーの方に並走してもらい、ネットワークを広げていくのも手だと思います。またコロナの時期は、人脈の「広さより深さ」と考えてみてはどうでしょう。今あるリレーションを深めることに注力し、いいネタがある時は取り上げてもらえるような関係を築いておくということです。

メディア側もオンライン取材が進み、移動時間がない分、いろんな取材ができるようになったと聞きます。時流にあった本当にいいネタなら、突飛なことをしなくても、メディアから問い合わせが来ます。リリースやオウンドメディアを使った発信など、気づいてもらう活動をすることが前提ですが。

Q:リモートワーク中でも、社内から広報ネタをスムーズに集めるにはどうしたらいいでしょうか。

A:会社のキーマンと日頃から仲良くしておく必要があります。でもキーマンは忙しい。話しかけるタイミングに気をつかいますね。ゼロから「何かないですか?」と聞きに行くのではなく、事業の情報が入ってくる会議に参加しておいて「今、こういう動きがありますよね、広報ネタになりそうな気がするのですが」と話しかけてみましょう。

もちろん会議のメンバーが限られ、参加できないこともあります。その時は、会議に出ている担当役員からネタを集め、資料だけは見せてもらうなどして、ヒントをつかみましょう。

出所/真鍋氏作成

SNS炎上対策は?

Q:SNSの「中の人」をしていますが、炎上が怖いです。具体的にどういった点に気をつけるべきでしょう。

A:会社の事業内容、業界特性、会社の成長ステージ、経営状況によって注意すべき点は変わります。なので一概には言いづらいですが、予め法務担当を交えてリスクを洗い出し、運営ガイドラインを作っておきましょう。過去の炎上事例をもとに、自社の場合は、こういうことが起きる可能性がありそうだ、と予測を立て、リスト化しておくといいですね。同業他社の炎上事例は確認しておいたほうがいいです。

とはいっても、ひょんなことから炎上は起きるもの。後から振り返れば、「こういう書き方をしなければよかった」と気づいても、何人かで投稿内容をチェックしていたのに炎上、ということもあり得ます。そんな時に備え、炎上の影響が最小限で済むよう、対応フローをつくり、有事に備えましょう。

Q:SNSで何を投稿すればいいか、悩んでいます。

A:闇雲にSNSを運用していないでしょうか。そもそも広報として誰に何の情報を届けないといけないのか、目的とターゲットを整理した上で、SNSに取り組む必要があります。SNSを始めるなら、ターゲット層に合うのは、TwitterかInstagramか、と考えていきます。「上から指示があったから」「流行りだから始める」というのは危険。本当にSNS運用の必要があるのか?何の目的で運用するのか、整理しましょう。

例えばBtoB企業でTwitterを運用するなら、つぶやくことで、売上が上がるのか?記者が見ているのか?採用につながるのか?などと疑ってみます。すると自社なら、Twitterよりも、ウェビナーの実施や、公式サイトに事例記事を出すほうが目的に合うな、などと気づくはずです。すると、ウェビナーの内容を公式サイトで記事化して、Facebookで発信しよう、といった投稿内容のアイデアもわくはずです。

運用にあたっては、広報担当者だけでSNSネタを考えるのは大変です。目的が事業に紐づいたものならマーケティング担当と、採用目的なら人事担当と協力して運営しましょう。

私の場合は、BtoC企業に移ってから、コンシューマーに直接情報を届けるTwitterやLINEの大事さを知りました。キャンペーンの発信にユーザーが反応し、商品が売れて話題になると、テレビ取材につながることもあります。またデザインにこだわったブランド展開をしているので、Instagramも重視しています。SNSからの取材獲得はハードルが高いかもしれませんが、どんなネタを発信すると、時流にあっているのかを考えるプロセスは、メディアリレーションズと同じです。

ひとり広報担当へのアドバイス

1 メディアリレーションズ
コロナ禍の外出自粛で人脈を広げづらい時は、「深さ」を重視。外部の力を借りるのも手。

2 社内の情報収集
経営会議に参加している役員に話を聞く、資料を見せてもらうなどして情報収集。それをもとに、広報ネタを持っているキーパーソンに話しかけよう。

3 炎上対策
SNSガイドライン、炎上が起きてしまった時の対応フローを作成しておく。自社で起こりうる炎上のパターンの研究を。

4 SNSの運用
誰に何の情報を届ける必要があるのか、目的を整理してからSNSの運用を始めよう。目的に応じた投稿を。

回答者

真鍋 順子/まなべ・じゅんこ
BAKE 企業広報室 室長
SMBC日興証券にて営業を担当後、留学しマーケティングを専攻。帰国後、IR支援会社でIRコンサルティングに従事。その後、IT関連企業にて約12年間、社内外向けのPR・IR業務を主幹。2019年よりBAKEにジョイン。副業としてスタートアップの広報顧問も担う。

 

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