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シームレスに表現できるアートディレクターに

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SAMURAIは、クリエイティブディレクターの佐藤可士和氏が率いる2000年設立のクリエイティブ・ブティックだ。企業や組織の課題解決や可能性の創造をクリエイティブの力で推進している。

2019年8月に開講した第20期『アートディレクター養成講座』を修了した同社のアートディレクター/グラフィックデザイナーの内野 渚彩氏に話を聞いた。

SAMURAI
アートディレクター/グラフィックデザイナー
内野 渚彩

—これまでのキャリアを教えてください

SAMURAIへ在学中のインターンを経て卒業後に入社しました。

化粧品のプロダクト・パッケージ、ふじようちえん運営の保育施設のロゴ、絵本「えじえじえじじえ」のエディトリアルなど、グラフィックデザインを中心にアートディレクションに携わっています。

絵本「えじえじえじじえ」のエディトリアルデザイン

—『アートディレクター養成講座』を受講したきっかけは

先輩のアートディレクターが過去に受講していたこともあり、講座の存在は以前から知っていたので視野を広げる機会として、いつか自分も受講したいと思っていました。

早く受講したいと思う一方で、自分の経験が浅いと何も学べないのでは、という不安もありましたが、早いうちに良いクリエイティブにたくさん触れることはとても大事なことだと感じていたので佐藤に相談したところ、快く受講を認めてくれました。

—受講を通して印象に残っていることは何ですか

どの講師の方も、デザインに対する考え方や仕事への向き合い方が印象的でした。

例えば撮影のセッティングひとつをとっても細部に至るこだわりがあり、職人的なストイックさと自由な発想に触れて、改めてデザイン表現の幅広さや楽しさを知ることができました。

そして、どのアートディレクターの方にもこうした積み重ねとこだわりがあるからこそ、素敵なデザインができるのだと再認識しましたし、私もそのようなベースを培い、アウトプットする力を鍛えたいと改めて思いました。

また、独創的な視点でビジュアルをつくるアートディレクターの方には「その発想がどこから生まれるのか?」という質問が多くあり、その問いに対して「ネガティブイメージを美しく、価値観が変わるデザイン・ビジュアルにしたいと思った」と答えられていて、とても印象に残っています。

「伝えたい要素を整理し、一つのビジュアルとしてアウトプットする」クリエイティブの根源となる部分にたくさん触れることができて、とても良い経験になりました。

また、これもどのアートディレクターの方々にも共通しているのですが、クライアントの課題を理解される処理速度の速さ、それを踏まえた解決策の判断が洗練されていると感じました。

クライアントの課題を理解しアウトプットするスピードとクオリティは、デザインの仕事において重要だと改めて認識し、普段から意識するようにしています。

—課題制作の講義では入選もされていましたね

ポスター制作の課題で、金沢の伝統野菜「加賀野菜」を特徴的な彩りと形状でグラフィカルに表現したポスターを作成しました。

紙の風合いを活かしたテクスチャーとイラストのディテールを褒めていただき入賞しました。講師の方から、仕事とはまた違う形で自分のデザインのフィードバックをもらうことができて嬉しかったです。

課題講義入賞した、金沢の伝統野菜「加賀野菜」の特徴を表現したポスター

—講座の学びは実務でどのように生かされていますか

最近では、国立新美術館で今年開かれた「佐藤可士和展」で、「STOP FOR NOTHING」という子どもたちの才能を応援するプロジェクトの一連のデザインを担当しました。

展覧会の会場で、デザインと人が接する場面を間近で見られたこと、1つのデザインが色々な形で波及していく様子が実感できて、とても良い経験となりました。

「佐藤可士和展」で展示された「STOP FOR NOTHING」

—同期の受講生にも刺激を受けたと聞きました

同じようにアートディレクションのスキルアップを目指す120人の受講者の皆さんと出会えたことも良かったです。

課題制作の講義では皆さんの作品を見られて刺激になりましたし、プランナー畑の方は企画書が充実していて、ウェブ系の方はデザインのトーン&マナーが違うなど発見もあり、それぞれの得意分野や考え方を知ることができました。

境遇は違えど、デザインを通して仲良くなり、今でも連絡を取り合い情報交換したりと良い活力になっています。

コロナもあり後半はオンライン授業になり、修了時も会えずに終わってしまったのでまだ実現していませんが、いつかみんなで集まり何か一緒に作りたいねとも話しています。

—最後に今後の抱負を教えてください

講座と修了後の実務を通して、改めてデザインの可能性は幅広いと再認識しました。

ビジュアルで魅せる力を生かして「今まで表に出ていなかった価値観」や「目に見えなくて分かりづらいもの」を、新しい価値・カタチとして世の中にお伝えできるような、橋渡しのような活動ができると嬉しいです。

キャリアはグラフィックデザインから始まりましたが、既存の枠組みや領域にとらわれず、シームレスな活動をしていきたいと思っています。

アウトプットの形にとらわれず柔軟なパフォーマンスのできるアートディレクターを目指したいです。

アートディレクションのスキルを体系的に習得するため、内野氏が受講した講座は……
アートディレクター養成講座でした
 

宣伝会議のアートディレクター養成講座は2021年で22年目、21期で2200名以上の修了生を輩出。
人気の秘密は、アートディレクションが包括的に学べる日本で唯一のプログラム。
座学と課題制作の講義で、一段上のアートディレクションの力を身に付けます。

 

<次回の開催日程 〔オンライン開講〕>

■講義日程
第22期 2021年8月24日(火)開催 ※以降火曜日と一部土曜日

 
■受講定員
90名を予定
 

詳細はこちら

 
お問い合わせ
株式会社宣伝会議 教育事業部
MAIL:
info-educ@sendenkaigi.co.jp