コラム

コピー年鑑と私

コピー年鑑というギャラリー(文・有元沙矢香)

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東京を中心に日本全国で活躍するコピーライターやCMプランナーの団体である東京コピーライターズクラブ(TCC)。「TCC賞」応募作品の中から、コピーの最高峰を選ぶ広告賞「TCC賞」の入賞作品と優秀作品を収めた『コピー年鑑』は1963年に創刊、2022年度で60冊目を迎えます。各年鑑はその時々の時代性を広告という側面から反映した貴重なものとなっており、特に、コピーに関してはバイブル的存在として受け入れられています。
そんな『コピー年鑑』をテーマに、本コラムではTCC会員であるコピーライターやプランナーが執筆。第3回目は、『君の名は。』地上波放送「提供が、入れ替わってる〜!?」などを手がけられた有元沙矢香さんです。

SNSが広まってから、圧倒的にスマホというフレームの中で広告を見る機会が増えた。CMも新聞もWeb広告も、全部同じ川に流れてくる。みんなが言いたい放題言っているコメントとともに。

もちろんその反応込みで面白い、勉強になることも多々あるのだけれど、広告が好きでこの会社に入った身としては、たまに落ち着いて広告と向き合いたくなる日もある。そんな時、私はコピー年鑑を開く。

あぁ、今日もしっかりと重い。でもそれも悪くない。ちょっと腰を据えて、コーヒー片手に、ページをめくりながら広告を眺める。この切り口面白いな。これは今の時代だとヤバいな。これはこうしたらバズったかも。あ、いいコピー。誰の意見も聞こえない場所で、広告について考える。

すると、ふと自分が抱えていた宿題が解けたりする。そしていい映画や美術館に行った後のような、ちょっと自分もいいもの作りたい欲が自然と湧いてくる。

有元沙矢香 ありもと・さやか
TCC 2016年入会

電通zero コピーライター。1985年兵庫県生まれ。慶應義塾大学卒。2007年電通入社。営業を経て、コピーライターに。テレビ朝日&東宝『君の名は。』地上波放送「提供が、入れ替わってる〜!?」でTCC賞受賞。ドラえもんSTAY HOME PROJECT「だいじょうぶ。未来は元気だよ。」「のび太になろう。」正月広告「のび太くん、ネズミはもういない?」、サントリー角「ね、角ハイボールがお好きでしょ。」など。

※4月27日より六本木「文喫」にて「ことバー Presented by TCC」が開催中です。
開催期間:2022年4月27日(水)~5月26日(木)
営業時間:9:00~20:00(L.O. 19:00)
店休日:不定休
観覧料:入場無料

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関連リンク
『コピー年鑑2021』東京コピーライターズクラブ (編集)

 


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