そんな『コピー年鑑』をテーマに、本コラムではTCC会員であるコピーライターやプランナーが執筆。第4回目は、日清食品「匂わせエスニック」などを手がけられた岩田泰河さんです。
入社した頃(2014年)は、仕事がなく、暇だった。
汐留のアドミュージアム東京にある自習室に通い、
過去のTCC年鑑を読んで時間をつぶしていた。
ノートのページに縦線を引いて3つのブロックに分け、
掲載コピー|企画を一言で言うと|応用イメージ
に分解したメモを書いていく。
コピーを写経するだけだと眠くなるが、
「その考え方で他の商品のコピーを書くとこうなる」
という応用イメージを書くと、飽きることがなかった。
だが、自習室にこもりきりの新人に、仕事は来ない。
半年が過ぎても仕事はほとんど増えなかったので、
やがて数十年分のTCCのアーカイブが完成した。
それからおよそ9年が経つ。
この時につくった思考回路のおかげで、
コピーを見れば企画がわかるようになった。
コピーを起点にキャンペーンもつくれるようになった。
だから、TCC年鑑には感謝している。
感謝しているが。
ずっと自習室で読んでいたので、
自分で買ったのはまだ2冊だけだ。
これから恩返ししていきたいと思っている。
岩田泰河 いわた・たいが
TCC 2021年入会
2014年電通入社。コピーライター。最近の仕事:ほろよい「ほろよい飲んで、なにしよう?」、日清「匂わせエスニック」、KANEBO「I HOPE.」、アルフォート「群青」、クラフトボス、Netflixなど。
※4月27日より六本木「文喫」にて「ことバー Presented by TCC」が開催中です。
開催期間:2022年4月27日(水)~5月26日(木)
営業時間:9:00~20:00(L.O. 19:00)
店休日:不定休
観覧料:入場無料
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『コピー年鑑2021』東京コピーライターズクラブ (編集)
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