P&Gとイオン、テラサイクルジャパンは10月19日から、空のプラスチック容器を大阪・関西万博会場のごみ箱をつくる材料へと生まれ変わらせるプロジェクトを開始した。全国のイオングループ650店舗に設置した専用のボックスを通じて容器を回収する。期間は2024年1月末まで。
各社はこれまでも製品回収を通じたサーキュラーエコノミーの取り組みに力を入れてきた。
直近ではP&Gが2020東京オリンピック・パラリンピック大会において、店頭で回収した空き容器を大会会場で使用する表彰台や運営スタッフが使用するフェイスシールドに生まれ変わらせるプロジェクトを実施している。
表彰台のプロジェクトでは、2019年6月から9カ月間かけて24.5トンの使い捨てプラスチックを店頭や小学校などから回収。これらをもとに98台の表彰台を制作した。
今回のプロジェクト名称は「EXPO 2025 みんなのリサイクルステーションプロジェクト」。回収対象は、P&G製品以外であっても日用品の使用済みプラスチック製空き容器であれば問わない。
回収された容器は、テラサイクルジャパンの協力のもと、大阪・関西万博の会場に設置されるごみ箱の原材料となる。ごみ箱は「これからのごみ箱」をテーマにデザインされ、万博終了後も使用できるようにする予定だ。
本プロジェクトは、大阪・関西万博の特別プログラム「Co-Design Challenge」に選定された12の共創デザイン事業のひとつ「これからのゴミ箱(資源回収箱)をデザインする」の取り組みとなる。
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