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チリワイン新商品が発売1.5カ月で急伸 メルシャン「デビルズ・カルナバル」

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エントリー層の興味を引く施策

「デビルズ・カルナバル」はミドルユーザーだけでなく、若年層をはじめとした「ディアブロ」ブランドの新たな飲用層を開拓を担う。売れ行きには甘さを感じる果実味のほか、ミュージシャンのHYDEさんをイメージキャラクターに起用した広告展開などが貢献している模様だ。広告は、「Yahoo! JAPAN」や「SmartNews」を中心に出稿。エントリー層に向けた店頭での訴求にも工夫がみられる。

ミュージシャンのHYDEさんを起用した、「カッシェロ・デル・ディアブロ デビルズ・カルナバル」の広告グラフィック
ミュージシャンのHYDEさんを起用した、「カッシェロ・デル・ディアブロ デビルズ・カルナバル」の広告グラフィック

「たとえば店頭では、エントリー層にとって難しいワイン用語などを用いず、『悪魔のやや甘』といったフレーズで訴求している。また、味わいにこだわりすぎず、目を引くビジュアルやカラーリング、『人生はカーニバル。』というコンセプトをアピールし、エントリー層に興味を持っていただけるコミュニケーションを図っている(キリンホールディングス)

「悪魔のやや甘」は、ターゲットの嗜好調査に裏打ちされたフレーズでもある。キリンホールディングスの調べでは、日常的にワインを飲みなれていないワインエントリーユーザーは、ワインの渋みや酸味に飲みづらい印象を持ち、ワインを購入するハードルになっていることがわかった。「ディアブロ」ブランドが属する1000円~1500円の価格帯では、約37%が甘みのあるワインを好む傾向があることも判明した。

急伸した「デビルズ・カルナバル」だが、目標の上方修正はしない模様。しかし、秋季以降にはハロウィーンやクリスマスなどの最盛期が待つ。「デビルズ・カルナバル」でも「さらなる施策を検討している」という。

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