は、これまで人がやってきた様々な情報変換作業を代わってくれるAIと共創していく社会において、動機づくりであるストーリープロトタイピング(物語試作)が大事になってくる話をさせてもらいました。
今回は、その「情報」について、改めて考えていきたいと思います。
ところで、「情報」とセットで大事な用語として、「データ」があります。
この2つの用語は、ここでは区別して考えたいと思います。
例えば、頭の中で構いませんので、「赤い丸」を思い浮かべてみて下さい。
この状態では、ただの「赤い丸」という「データ」(=形式知)に過ぎません。
次に、その「赤い丸」の背景として「横長の白い四角形」を思い浮かべてください。
…そう、「日の丸」(日本の国旗)、つまり、日本の象徴という「情報」(=意味)になりました。
身近な例をもうひとつ。
「80%」という数字(=データ)。
その横に「傘マーク」がつくと、「降水確率80%」という意味、つまり「情報」が生まれるかと思います。
このように、「データ」とはそれ自体に意味はなく単なる図形や数値です。そのデータに、何らかの視点や別データを付け加えることで、何かに役立つ「情報」に変化します。