共感でケニアの未来を築く「エンパシー・ドリブンPR」

企業の社会貢献活動に注目が集まるようになってから久しいですが、現在は、社会貢献をしていればよい時代から、どのように取り組み、どのように伝えるかまでもが問われる時代になっています。

欧州で施行された「企業サステナビリティ報告指令(CSRD)」は、環境・社会・ガバナンス(ESG)に関する情報開示を任意から義務へと大きく転換させました。透明性と説明責任は、企業の存在価値を裏付ける証しであることを越えていまや、法的義務になりました。近い将来、欧州に限らず日本でも、同じ状況が訪れるかもしれません。

もし皆さんが企業広報を担っていたら、どのような社会的課題を自社の活動と結びつけて発信するでしょうか?

住宅建設を通じてコミュニティの未来を築く

IPRN開催中に注目を集めたのが、ドイツ・ハンブルクのTDUB社が支援する「Start Somewhere(日本語訳:「とにかく始めよう」)」社のプロジェクトです。

TDUB社は2018年から、国内外のパートナーや協賛企業とStart Somewhere社の接点を広げる広報活動を、無償のプロボノ業務として続けてきました。

舞台はケニア・ナイロビのキベラ地区です。アフリカ最大級のスラムで20万人以上が暮らし、住宅不足や衛生環境の問題が深刻化しています。Start

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岩澤康一(Key Message International代表取締役)
岩澤康一(Key Message International代表取締役)

国内/外資のファームでデジタル、グローバルな広報・PR経験を積んだコミュニケーションの専門家。TBSワシントン支局に勤務後、在シリア日本大使館広報文化担当官、日本国際問題研究所広報部長などを歴任。米アメリカン大学より国際平和紛争解決法修士号、早稲田大学よりジャーナリズム修士号取得。日本広報学会理事。情報経営イノベーション専門職大学客員教員。弘前大学客員教員。著書に「世界標準の説明力 頭のいい説明には『型』がある」(SBクリエイティブ )。

岩澤康一(Key Message International代表取締役)

国内/外資のファームでデジタル、グローバルな広報・PR経験を積んだコミュニケーションの専門家。TBSワシントン支局に勤務後、在シリア日本大使館広報文化担当官、日本国際問題研究所広報部長などを歴任。米アメリカン大学より国際平和紛争解決法修士号、早稲田大学よりジャーナリズム修士号取得。日本広報学会理事。情報経営イノベーション専門職大学客員教員。弘前大学客員教員。著書に「世界標準の説明力 頭のいい説明には『型』がある」(SBクリエイティブ )。

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