エイプリルフールに夢を語る機運拡大 山手線やイオンモールで企業の理念発信を可視化

ミャクミャクら著名人が山手線に直筆の夢を掲出

PR TIMESが提唱する「April Dream」が、2026年は交通広告や商業施設を巻き込みながら広がりを見せている。April Dreamは、4月1日を「うそをつく日」ではなく「夢を発信する日」に変えていこうとする取り組みで、2020年から続く。2026年は過去最多285のDreamパートナーが参加し、全国1149カ所にDreamスポットを設置。Dreamプレスリリースの事前エントリーも1480社を超えた。

象徴的な企画のひとつが、山手線で展開する「Dreamトレイン」だ。PR TIMESは3月25日、2026年版の新デザインを公開した。2024年に始まった企画で、今年は4099人の個人の夢、406社の企業・団体の夢に加え、11人の著名人の直筆の夢も掲出する。中吊りやドア横ポスター、デジタルサイネージを桜で埋め尽くし、中吊りは枝の隙間をくり抜く仕様とすることで、車内に本物の桜が広がるような演出を施した。運行期間は4月1日から15日まで。

著名人の夢を前面に出した点も、今年の特徴だ。大阪・関西万博の公式キャラクターのミャクミャク、サッカー日本代表の遠藤航選手、モデルの冨永愛、俳優の上白石萌音ら11人がApril Dreamの趣旨に賛同し、直筆の夢を寄せた。これらは1車両に1人ずつ配置されるほか、羽田エアポートガーデンでも日本語と英語の2言語で展示される。企業による発信にとどまらず、街や交通空間の中で「夢を見る場」を増やそうとする狙いがうかがえる。

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4月1日に公表した全体発表では、取り組みの規模も明らかになった。全国のDreamスポットで掲出される桜カードは最大34万7000枚にのぼり、日本郵便後援のDreamハガキも3598枚が事務局経由で発送された。PR TIMESはApril Dreamを、季節の話題づくりではなく、新たな発信文化として定着させようとしている。

PR TIMESがApril Dreamを主導する理由について、同社は2020年の開始時に、4月1日を「うそをつく日」ではなく「夢を語る日」に変える新たな発信文化を提唱したと説明している。フェイクニュースやデマが社会問題化する中、企業発表プラットフォームとしてエイプリルフールとの向き合い方を見直した格好だ。一方で、April Dream対象リリースを無料化し、新規企業登録も参加対象に含めたことで、初年度は450件超の問い合わせと200社超の参加表明を獲得。2026年には事前エントリーが1480社超に広がっており、4月1日にPR TIMES上の発話量を増やし、利用企業との接点を拡大する施策としても機能しているとみられる。

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