訪日富裕層が“将軍”を目指して店舗を巡る!?  和包丁ブランド「MUSASHI JAPAN」新インバウンド施策の狙いとは

和包丁ブランド「MUSASHI JAPAN」を展開するTAIMATSUは、訪日外国人を主対象としたキャンペーン「Road to Shogun」を3月23日から開始した。

MUSASHI JAPAN「武蔵包丁百景」篇。将軍から始まり、現代に至るまで、人々が包丁を使うさまざまな場面を描いている。

MUSASHI JAPANは2020年に誕生し、料理愛好家やプロの料理人から支持を広げてきた。TAIMATSUの設立は2023年11月だが、ブランド活動はそれ以前から継続しており、2025年12月時点で累計販売数は10万件を突破している。

今回のキャンペーンは、東京や京都を中心に、大阪、奈良、広島、石川などの店舗エリアを横断しながら、来店者に日本文化や職人技への理解を深めてもらう施策となっている。参加者は特設Webサイトや店舗配布物からキャンペーンに参加し、各店舗で二次元コードを読み取ることで来店履歴を記録。訪問数に応じてランクが上がり、手ぬぐいや扇子、絵巻物など日本文化を感じさせるオリジナル特典をランクに応じて獲得できる。

狙いは「訪日客の旅にブランド体験を組み込む」こと

本施策の特徴は、日本国内で展開しながら、主にインバウンド需要を見据えて設計されている点にある。その背景には、高級品から模造品までが混在する包丁市場の中で、MUSASHI JAPANの認知や、日本のクラフトマンシップの価値が十分に伝わっていないという課題があった。そこで同ブランドは、初回来店の創出に加え、複数店舗の回遊を通じて接触時間を伸ばし、理解を深めてもらうことを重視した。

今回の企画意図について、TAIMATSUのCMO・田部貴紀氏とクリエイティブディレクションを担ったマッキャンエリクソンの髙橋圭一郎氏は、次のように話す。

「OOHやデジタル接点から、特設LP、デジタルスタンプラリー、そして実店舗での購買体験までをシームレスにつなぐことで目指したのは、『旅の全行程におけるブランド・エンゲージメントの最大化』です。

まず、OOHやデジタル広告では、『浮世絵』という視覚的に強いインパクトを持つ表現を用いることで、訪日客の注意を引きつけ、日本文化への関心を喚起しています。そこから特設LPへと誘導し、店舗マップを通じて来店動機を形成することで、MUSASHI JAPANを訪日旅行における『目的地のひとつ』として位置づけています」(田部氏・髙橋氏)。

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