フレッシュかつエネルギッシュなイメージでブランド訴求
佐藤製薬は、ミニドリンク剤「ユンケル黄帝」の新テレビCM「点描写」篇を、米大リーグ(MLB)開幕に合わせて3月25日から全国で放映している。ロサンゼルス・ドジャースの山本由伸投手を起用。デジタル広告や店頭販促も展開し、従来ユーザーに加えて若年層やスポーツ愛好家への訴求を強める考えだ。
新テレビCM「点描写」篇
CMは、「前に進むためのいちばんの壁は、疲れかもしれない。」というナレーションとともに、山本選手が真剣な眼差しで壁に向かって力強く投球する場面から始まる。疲れにも負けず黙々と投球を重ね、最後の渾身の一球で鳥たちが一斉に飛び立つと、青い壁には無数の球跡によって「ユンケル」の大きな文字が浮かび上がる。
続いて、「生薬で強いカラダを手に入れよう。」というキーメッセージが映し出され、山本選手が雄叫びとともに喜びを全身で表現する。最後は「始めよう。ユンケル投入!」という言葉で締めくくられ、日々疲れと向き合いながら前に進む人々に向けて、ユンケルの価値を訴求する内容に仕上げた。
CMで「ユンケル」の文字を球跡で浮かび上がらせる山本選手
山本選手はユンケルブランドアンバサダー2年目。起用の狙いについて、宣伝課の三松浩一郎氏は「新たな飲用者の獲得」と説明する。卓越したスポーツパフォーマンスと高いプロ意識が、ユンケルの提供する活力や健康を象徴するとみており、若手選手の中でも注目度が高い山本選手の「フレッシュかつエネルギッシュなイメージ」がブランドイメージ向上にもつながると考えている。
ユンケル 「点描写」篇
MLB開幕のタイミングでCM放映を始めたのも、山本選手の話題が世の中に広がりやすい時期を狙ったためだ。
ターゲットは若年層から中高年層まで幅広いが、特に20~40代の男女を中心に、学生やスポーツ愛好家の取り込みを狙う。従来のユンケルユーザーに加え、山本選手の起用によって若年層の開拓を進め、スポーツファンとの接点拡大も視野に入れる。
背景には、栄養ドリンク市場を取り巻く環境の変化がある。国内の栄養ドリンク市場は、若年層のエナジードリンク購買機会の増加や働き方の多様化などを背景に、減少傾向が続いている。
一方、コロナ禍以降は健康意識の高まりを受けて、ユンケルの需要は増加しているという。佐藤製薬は、疲れの種類が多様化する現代に合わせて商品ラインアップをそろえ、性別や年齢、症状に応じた最適なユンケルを提案している。
今回のCMでは、スポーツをする人だけでなく、疲れや風邪に負けず元気に過ごしたい人にも訴求したい考えだ。三松氏は、「“生薬”と“ビタミン”の働きで体力を維持・増進し、『活力ある毎日をサポートする栄養ドリンク』として幅広い人を支えていきたい」と話す。
山本選手は、任天堂の人気キャラクター「ヨッシー」との連想を生かした球場プロモーションでも話題を集めた。山本由伸の“Yoshi”とヨッシーを重ねた企画で、3月31日のガーディアンズ戦では、先着4万人に特製ボブルヘッドが配布された。


