「お前はもう、ひとりじゃない」 ケンシロウが介護の救世主「ケアシロウ」に転生 ダスキン×北斗の拳

ダスキンは7月、福祉用具のレンタル・販売を手がける「ダスキン ヘルスレント」で、アニメ『北斗の拳 -FIST OF THE NORTH STAR-』とのコラボレーションを開始した。7月21日からはデジタル広告の配信も始めた。主人公ケンシロウを「伝説の福祉用具専門相談員」に置き換えた「ケアシロウ」を起用し、全5本のWebCM、特設サイト、全国の店舗でのぼりやノベルティなどを展開する。親などの介護を控える40~50代に向け、レンタルという選択肢を訴求する。

北斗の拳 © 武論尊・原哲夫/コアミックス, 「北斗の拳」製作委員会

北斗の拳 © 武論尊・原哲夫/コアミックス, 「北斗の拳」製作委員会

介護の救世主ケアシロウ『降臨篇』

施策は、介護への「備えの文化」を育む啓発活動「あしたのケア」プロジェクトの一環。ダスキン ヘルスレントは2022~2024年に「いま、親のいまを知ろう」、2025年からは「あしたのケア」を通じ、介護に直面する前から情報や相談先を知るきっかけをつくってきた。

背景には、介護が始まるまで情報に触れない人の多さがある。同社の「介護白書2025」では、介護経験者の73.2%が、介護開始時点で十分に準備できていなかったと回答した。介護未経験者でも約7割が、将来に向けて特に準備していない。なかでも40~50代は親の介護を担う可能性が高まりながら、「まだ関係ない」と捉えやすく、自分ごと化しにくい層だという。

40代以上での認知の高さを踏まえて採用

今回、調査や情報提供を中心とした従来の啓発から、認知度の高いアニメキャラクターを前面に出した。ダスキンは取材に対し、特に40代以上でのケンシロウの認知の高さや、新作アニメの配信時期も踏まえて採用したとする。

同社が着目したのは、ケンシロウの戦闘的な側面ではない。弱い立場の人に寄り添い、人々を救おうとする人物像を、利用者や家族の状態に応じて用具を提案する福祉用具専門相談員に重ねた。ケアシロウは「介護の救世主」として、介護を一人で抱え込まず、専門家や福祉用具を頼る選択肢を伝える。

WebCMでは「人生をあきらめるな。お前はもう、ひとりじゃない。」を中心に、「検索より、相談だ!」「買わずに、借りればいい!」「レンタルは愛だ!」などのコピーを展開する。ケンシロウの決めぜりふを想起させるが、ダスキンは「お前はもう死んでいる」を反転させたパロディではなく、『北斗の拳』が持つ強さや決意、あきらめない精神を介護に重ねた独自のメッセージだと説明する。

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