日立建機は2027年4月1日、社名を「ランドクロス株式会社」に変更し、コーポレートブランドを「LANDCROS(ランドクロス)」に切り替える。約75年にわたって培ってきた信頼と技術を引き継ぎながら、「日立建機」と「HITACHI」の名称を外し、国内外のブランドをLANDCROSに統一する。
世界の建設現場で定着してきた「オレンジ色のHITACHI」を、どのように新しい名前へ移行するのか。日立建機の先崎正文社長兼COOに聞いた。
先崎社長は、社名変更を発表した2025年10月以降、LANDCROSのロゴを付けた機体を求める顧客が世界で増えていると明かにした。日本向けのレンタル機など、新ブランドを掲げた機体を社名変更前から提供する準備も整えているという。一方、すでに製造した在庫機や、日立ブランドで貸し出しているレンタル機は一斉に塗り替えず、一定の移行期間を設けて切り替える。
日立建機の先崎正文代表執行役 執行役社長兼取締役COO
日立グループから独立、独自ブランドへ
日立建機は2024年7月、顧客やパートナーと革新的なソリューションを生み出すニューコンセプトとしてLANDCROSを発表した。その後、名刺や機体へのロゴ表示、LANDCROSを冠した製品・サービスの展開を進め、2025年10月に社名とコーポレートブランドの変更を公表した。
社名変更の背景の一つには、日立製作所との資本関係の変化がある。日立建機は2022年8月、日立製作所による保有株式の一部売却に伴い、同社の連結子会社から持分法適用会社へ移行した。
日立製作所はその後、2025年11月にも日立建機株を追加売却した。議決権所有割合は18.4%となり、日立建機は持分法適用会社からも外れた。
両社はデジタル技術や自律運転、電動化、部品供給などで協力関係を続ける。一方、日立建機は独立性を高め、自社独自のブランドによる成長を目指している。
新ブランドの浸透に向け、同社は8月4日、米大リーグ・ドジャースの大谷翔平選手をLANDCROSのグローバル・ブランドアンバサダーに起用したと発表した。同社が個人のスポーツ選手とブランドアンバサダー契約を結ぶのは初めて。大谷選手を起用したプロモーションやブランドコミュニケーションを国内外で展開し、2027年4月の社名変更に向けてLANDCROSの認知を高める。
