藤本タツキは「説明しすぎない」――「背中」で伝える表現力、その作家性が通信大手を動かした 実写『ルックバック』×KDDIコラボの舞台裏

KDDIはauのプロモーションの一環で、9月11日公開の実写映画『ルックバック』とのコラボレーション施策を展開している。7日から交通広告を掲出し、9月中旬から全国のauの店舗でもコラボレーションビジュアルを展開。9月14日から20日までは、首都圏JR主要路線のトレインチャンネルで、KDDI「その背中の力になる」篇とau「その背中は支えている」篇を放映している。

施策の共通モチーフは、映画で象徴的に描かれる「背中」。KDDIは「挑戦を続ける人々」、auは「通信を支える社員」の後ろ姿を主人公たちに重ねた。

写真 コラボレーションビジュアル

コラボレーションビジュアル

原作や2024年公開のアニメ映画を通じて熱量の高いファンを持つ作品と、企業のブランドメッセージをどう結びつけたのか。コミュニケーションデザイン部 戦略グループの梶本優子氏に、企画の経緯と表現設計を聞いた。

「頑張る背中」だけでは表面的に見える

auのビジュアルや動画に登場するのはKDDIの社員。作品の文脈に対してできる限り誠実な表現を目指した。

映画『ルックバック』| au「その背中は支えている」篇

KDDI側では、ブランドメッセージ動画に登場する、スポーツやゲーム配信などに挑戦する人々の背中を使用。誰かの前を行く背中が、それを追う人の一歩につながるという作品の描写と、挑戦する人の心に火を灯して歩みを後押ししたいという同社の思いを重ねたという。

梶本氏によると、auのネットワークコミュニケーションを検討する中、純広告では届きにくい層にも通信の価値を伝える試みとして立ち上がった企画だという。

同氏は『ルックバック』について、「夢中になって描き続ける主人公たちの姿や、地道で途方もないけれど尊い努力が、24時間365日、あたりまえにつながる通信を届け続けるauの姿勢に通じるものがある」としている。

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