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2015年度の「企業価値向上表彰」、大賞はピジョン 独自の経営指標を重視

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社内に授乳室を設置するなど、働きやすい環境づくりの取り組みも発信している。

東京証券取引所は12日、投資者の視点を深く組み込んで企業価値の向上を実践する企業を表彰する「企業価値向上表彰」の2015年度表彰企業を決定したと発表した。大賞はピジョン、優秀賞には日本ハムとカシオ計算機を選出した。

大賞のピジョンでは、資本コストを上回る企業価値の創造額を表す独自の経営指標「PVA(Pigeon Value Added: みなし税引後営業利益-資本コスト)」などを重要指標に位置付けた。その向上に組織一丸となって取り組み、実際に高い成果を実現した点が評価された。

具体的には、事業部門ごとに PVA ツリーなどを作成。細分化した項目ごとに目標値を設定し、達成するためのタスクも明確化した。さらにトップ自ら経営管理の仕組みや考え方を社内に積極的に語りかけ、 管理職から一般社員までを対象とする研修も複数回開催するなど、会社全体への意識の浸透に取り組んでいる。

本表彰にあたっては、東証に上場する企業の中でもROE(株主資本利益率)の平均や成長率が良好な400社を選抜。財務数値などに基づき、決定した。