大学3年生の秋。そろそろ就職活動が始まる頃。
どんな会社に入りたいかの前に、何の職業に就きたいのかを考えた。
まず大事なのがお金。親からは「大学を出たらビタ一文やらん。自立しなさい。」
と中学生くらいの頃から言い聞かせられて来たので、とにかく安定した給与が
得られる職業に就きたいと思った。
続いてやりたいこと。私は言葉を書くことが中学生の頃から好きだった。
好きなことを仕事にすれば長く楽しく続けられるだろう。
安定した給与を得ながら、言葉を書ける。
そんな夢の職業は、コピーライターというらしい。
そこでまずは「電通関西クリエーティブ塾」という、無料で半年間くらい電通の人に広告を学べる塾を受験した。入塾には選考があるのだ。
そこでの面接で「どうして入塾したいの?」と聞かれ、
「文章を書くのが好きだから。」と答えたら、
「それは広告じゃなくてもいいね。」と言われ落選。私は学んだ。
コピーライターになりたい動機が、文章を書くのが好きというだけでは、
大人は納得しないのだ。でも給与が安定しているからというのも可愛げがない。
コピーライターには確実になりたいのだけれど、人様に言えるような動機が見つからない。このままでは就職活動の面接も失敗。破滅だ。
と思っていた時に、宣伝会議コピーライター養成講座の存在を知った。
サークルの先輩が通っていて勧めてくださった。
この講座は選考がないからありがたい。でもその分、お金が必要になる。
学生には決して安くない金額。うどん屋のバイトの時給120時間分くらい。
私は受講料を入金する時に誓った。「絶対にもとを取ってやる。」
そして超まじめに講座に通った。極端な性格なので、就職活動はもう広告の会社しか受けないと腹をくくり、授業でやってくるすべての講師は、いつか自分の上司になるかもしれないという目で見つめた。(実際に多くの講師が上司になった。)
人生の転機になった授業
そんなある日、山本高史さんの授業があった。このことが私の人生の大きな転機になった。山本さんはこう言った。(私の記憶の中では。)
