2017年の夏、僕は関西の小さな広告会社にいた。
CMディレクターになりたくて、長い下積みを経て、縁があって入った会社だった。
その会社は通販広告専門の広告会社だった。
「さぁ、これからCMディレクターとしての人生がスタートするんだ!!」
そう思っていた。
でも、現実は厳しかった。なかなか通らない企画。
思い通りに仕上がらない映像。上司や先輩からの重圧。
自分には向いていない。いっそ辞めてしまえば楽になるかもしれないと、毎日思っていた。
そんな時に宣伝会議のコピーライター養成講座の存在を知った。
広告を基礎から勉強し直して、それでもダメなら、この業界は辞めようと思った。
最後の挑戦だった。
通うにあたって自らに課したルール。
1. 欠席しない。身体を引きずってでも出席する。
2. 課題は全部出す。忙しかったなんて言い訳しない。
3. 講義内容は漏らさずすべて聞く。寝るなど以ての外。
4. 疑問は残さない。その場で質問する。
5. 悩みを打ち明けられるクリエイターの仲間を作る。
辞めようか迷っていたが、辞めたいとは思っていなかった。
だからこのルールを作って、絶対に広告のスキルをモノにしてやろうと誓った。
コピーライター養成講座2017、秋コース大阪教室。
広告についての基礎を学んだ。
今まで感覚で済ませていたものを体系立てて、きちんと勉強できた。
目から鱗の講義もたくさんあった。
広告を作る人は、自分の気持ちに素直であれ。
嘘はつくな。人に優しくなれ。
考えても、考えても足りないぐらい考え抜け。
特別じゃなくていい、普通の人であれ。
テクニカルなことよりも、もっと足元の大事なことを
気付かせてくれた。
とても簡単で、難しい。でも簡単。そんな変な感覚。
つまり、楽しい講義ばかりだった。
ある講師の方からの一言。
「君はこんなコピーが書けるんやから、辞めるのはもったいないよ」
そう仰ってくれたのは、電通の絹谷公伸さんだった。
その一言がめちゃくちゃ嬉しかった。
それまでも講座は楽しかったが、より一層楽しくなった。
