ジュピターテレコム(東京・千代田、以下J:COM)は、Netflixをはじめとする複数の動画配信サービスがプリインストールされた最新のセットトップボックス「J:COM LINK」を12月に発売することを明らかにした。また商品開発に向け、米Netflix日本法人との業務提携も発表。4日、都内で行われた記者発表会には、J:COMの井村公彦社長と米Netflixプロダクト最高責任者のグレッグ・ピーターズ氏らが登壇した。
12月に発売になる「J:COM LINK」は、100チャンネル以上の地上波・BS/CS放送に加え、Netflix、DAZN、TVer、AbemaTVなどがあらかじめインストールされたセットトップボックス。また米グーグルのAI「グーグルアシスタント」との連携により、各アプリケーションを横断した音声検索機能や、過去の視聴傾向から最適なコンテンツをレコメンドする機能が盛り込まれた。
さらに井村社長は、ハードディスクに録画した1時間番組を別のデバイスにダビングする際の所要時間を最短90秒に短縮できる機能も搭載したと説明。「『テレビ離れ』という言葉が叫ばれる一方、スマートデバイスへの接触時間は増えている。こうした視聴スタイルの変化に応えるべく投入するのが『J:COM LINK』だ」と強調した。
会の終盤では、井村社長とピーターズ氏によるトークセッションも設けられ、井村社長は、世界中から愛されるコンテンツづくりの秘訣について質問。同氏は、「各国の人のストーリーを世界中のオーディエンスに届けられる。その結果、視聴者に喜んでもらえれば、クリエイターのやりがいにつながる」と回答した。
業務提携の背景について報道陣から尋ねられると、井村社長は、「お客さまに対するサービスの質を追求する企業理念に共通するものがあった」と説明。ピーターズ氏も同意した上、「最高のクオリティのコンテンツを日本に提供したい」と改めて意気込みを語った。
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