ヤッホーブルーイングは、忘年会シーズンに増加する“飲みすぎによる電車の寝過ごし”に着目し、適正飲酒を促す「年末寝過ごし防止運動」を12月1日から4週間展開している。2024年に続く2年目の取り組みで、今年は首都圏に加えて関西圏の終着駅にも交通広告を拡大。アルコール度数0.7%の微アルコール飲料「正気のサタン」を活用し、飲み会文化に寄り添った啓発施策として展開する。
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終着駅での交通広告を全国9駅に拡大
同社は、騒がしい忘年会帰りでも目に入りやすい強いコピーを用いた広告を、終着駅9駅に掲出している。首都圏では国府津駅(JR線)・高尾駅(JR線)・南栗橋駅(東武日光線)・森林公園駅(東武東上線)、関西圏では篠山口駅(JR線)・加茂駅(JR線)・羽倉崎駅(南海本線)・なかもず駅(御堂筋線)・京都河原町駅(阪急線)の計9駅で、全23種類のポスターを展開する。
2024年に首都圏7駅で実施した同施策では、SNSで大きな反響を呼び、南栗橋駅の広告はX(旧Twitter)で3.3万いいね、220万回以上の表示を記録した。これを受け、今年は関西へのエリア拡大に踏み切った。
昨年の掲出イメージ(左:南栗橋駅、右:森林公園駅)
忘年会シーズンに寄り添う社会的課題へのアプローチ
同社が過去に実施したアンケートによれば、12月は一年の中で最も飲み会が増える月であり、寝過ごしやトラブルが起こりやすい時期でもある。こうした行動リスクに、ビールメーカーとして寄り添う形で企画されたのが本運動だ。
初年度の施策がSNSを中心に話題化したことで、同社は生活者との新しいコミュニケーション機会を獲得。2年目の今回は対象駅の拡大により、より多くの生活者に適正飲酒の意識づけを図る狙いがある。



