泣けるJR九州の「幻のCM」 熊本地震の被災地に応援メッセージを届ける広告の力

「ひとつになった九州に、新しい力が生まれています。ひとつになった九州は、日本は楽しくなるはずです」—。熊本地震で大きな被害が出ており、熊本県内では安否不明者の救出や捜索も続いている。避難者は1万人を超え、猛暑も重なり、心身ともに苦しい状況が続いている。そんな中、2011年の九州新幹線開業を祝うため、3日間だけ、九州だけで放映された「幻のCM」が再び、傷付いた人々の心を支えている。今年3月にJR九州が公開したYouTubeの動画には、発災後から熊本に寄り添い、応援するメッセージが集まっている。

JR九州が公開しているCMの動画

「頑張ろう熊本!頑張ろう九州!」「今こそ このCM」「熊本の地震のニュースを見てこのCMを思い出した。。がんばれ熊本!!」「九州の皆様が1日でも早く安心して暮らせますように。」。JR九州が公開したCMの動画には、発災直後から被災地の熊本を案じたり、応援したりするコメントが集まり始めた。XでもYouTubeのリンクをシェアする投稿が増えている。

写真 CM カット

このCMは、2011年3月にJR九州が九州新幹線の全線開業を祝うため、鹿児島中央(鹿児島市)から博多(福岡市)まで、カメラを搭載した新幹線を走らせ、沿線の人たちが祝う様子を撮影して制作したもの。開業前の同年3月9日から九州で放映を始めたが、2日後の3月11日に東日本大震災が発生。自粛ムードが広がり、祝祭感のあるこのCMもわずか3日で放映中止となった。

写真 CM カット

CMが再び放映されることはかなわなかったが、日本全体が東日本大震災からの復興を目指す中、「元気づけられる」とSNSなどで拡散され、反響は続いた。2016年の熊本地震の際にも、普段の見慣れた風景の中に多くの人の笑顔が集まる映像はSNSで話題になり、傷付いた熊本だけでなく、日本全体に広がった。

写真 CM カット

こうして絶え間なく多くの人に笑顔を届けてきたCMの反響を受け、JR九州は今年3月、九州新幹線の全線開業15周年という節目に、「CMを知っている人には思い出してほしい、知らない世代には魅力を感じてほしい」との思いから、YouTubeでCMを公開した。

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