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目次
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【前編】大容量ドリンクは、なぜ支持される?
- 最大サイズは1~2割 それでも「大容量」が効く
- 「500mlペットボトル」の延長? 大容量が意外と“飲める”理由
- 3.高価格帯カフェとコンビニの「間」 カギは価格×量
- 「大きさ」で呼び込み、味でリピートにつなげる
- 注文の8割がモバイル 「朝に買って、仕事中に飲む」を捉える
- 大容量化の本質は「サイズ」ではなく「価値の見せ方」にあり
【後編】大容量ドリンクはどう定着する? リピートを生むこだわり
約1Lの大容量ドリンクを象徴的に展開する、韓国発のカフェチェーン「マンモスコーヒー」だが、日常的な利用を支えているのは「大きさ」だけではない。
国内でも、PRONTOの「ギガ」サイズやローソンの「メガ」サイズなど、大容量ドリンクの選択肢が広がっている。では、こうした“大容量”を一過性の話題で終わらせず、日常に定着させるには何が必要なのか。
後編では、マンモスコーヒーが日本市場で重視する味づくりやモバイルオーダー、オフィスワーカーの利用シーンから、大容量ドリンクが継続的に選ばれる理由を探る。
「大きさ」で呼び込み、味でリピートにつなげる
ただし、価格や大容量という特徴だけで、継続利用につなげるのは難しい。マンモスコーヒーでは、利用客の約8割をリピーターが占めるという。
辻井氏が、その理由として強調するのが味だ。
「コストパフォーマンスや量も、もちろん大切です。ただ、食べ物や飲み物で一番重要なのは、結局、おいしいかどうかです。おいしくなければ、繰り返し利用してもらうことはできません。利用客の約8割をリピーターが占めているのも、味を評価していただいているからだと考えています」(辻井氏)。
マンモスコーヒーのサイズ展開。最大サイズは約1L。
大容量という分かりやすい特徴は、ブランドを知ってもらい、初回来店を促すきっかけになる。一方で、そのインパクトだけでは継続的な利用にはつながらない。そこで同社が重視しているのが、日本市場に合わせた味づくりだ。
同社では、韓国の店舗と同じコーヒーマシンを使いながら、豆の配合やブレンドは日本人の嗜好に合わせて調整しているという。
「韓国と同じ機材を使いながら、豆の配合やブレンドは日本向けに変えています。全国で受け入れてもらうには、癖が強すぎず、すっきりと飲める味にすることが大切だと考えたためです。さらに、アイスアメリカーノやアイスコーヒーの場合は、ホットコーヒー以上に水そのものの味が表れます。韓国と同じ機材を使うだけでなく、豆の配合や水まで日本に合わせて調整することが、味をつくるうえで重要だと考えています」(辻井氏)。
「朝に買って、仕事中に飲む」需要を捉える
さらに、大容量ドリンクと相性がいいのが、オフィスワーカーの利用スタイルだ。
マンモスコーヒーはオフィス街を中心に出店し、イートインスペースを設けず、テイクアウトに機能を絞っている。その店舗運営を支えるのが、注文全体の約8割を占めるモバイルオーダーだという。
「モバイルオーダーが8割というのは、かなり特徴的な数字だと思います。朝は時間がなく、店頭で待ちたくないという人が多い。アプリには待ち時間が表示されるため、お客さまは店舗に着く時間から逆算して注文する使い方を身につけています」(辻井氏)。

