日本のモダニズムデザインを築いた河野鷹思、イラストレーションを中心とした生誕120年記念展

9月14日から東京・表参道のギャラリー5610にて、河野鷹思生誕120年「TAKASHI KONO – designer」展が始まる。

河野鷹思氏(1906〜1999)氏は、日本において「デザイン」という言葉が定着する以前の1920年代後半から、常にボーダレスなデザイン的思考で世の中を見つめ、仕事に向き合ってきた。

河野氏は東京・神田に生まれ、東京美術学校を卒業後、松竹キネマの宣伝部で映画ポスターや舞台美術を手がけた。その後、名取洋之助が主宰する「日本工房」に加わり、対外宣伝誌『NIPPON』の表紙などを担当。西洋のモダニズムと江戸っ子らしい粋な洒脱さを融合させた、機知に富む洗練された作風を確立した。戦後は日本宣伝美術会(日宣美)の創設に尽力し、1964年の東京オリンピックでデザイン委員、1970年の日本万国博覧会で政府館の展示設計を務めるなど、デザイン界に大きな功績を残している。

自らの職業について問われた時、“Mainly,graphic designer”と説明したその内容は、映画、演劇、舞踊の宣伝美術・装置・衣装をはじめ、商品広告、本や雑誌の装丁・挿絵、パッケージ、ディスプレイ、インテリア、ファッション時評、デザイン教育など多岐に及んでいる。

本展では、そんな河野氏のイラストレーション表現を中心とした作品を年代順に展示する。また、11月には、作品集『河野鷹思 ゑ・ヱ・絵』(求龍堂)を刊行予定だ。

映画広告「新時代に生きる」(松竹キネマ)1930年

新聞挿絵 北村小松「肥料と花」第1回 (東京日日新聞社・大阪毎日新聞社)1931年

『蠟人形』第7巻第12号12月号 (蠟人形社)1936年

『淡交』第9巻第11号11月号 (淡交社)1955年

河野鷹思生誕120年「TAKASHI KONO – designer」

会期 2026年9月14日(月)〜29日(火)
会場 ギャラリー5610
開会時間 11時~18時
会期中無休
入場無料
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