10月1日の「衣替え」を前に、企業の制服刷新が相次いでいる。ブランドリニューアルや周年を機にデザインを一新する企業がある一方、暑さ対策や動きやすさ、安全性など、現場での着用環境に対応した機能を取り入れる例も。性別による着用スタイルの見直しや、複数のアイテムから選べる制服も登場している。今秋から新制服を導入する企業の事例をまとめた。
Peach|15周年のブランド刷新に合わせ、新制服
Peachは、創業15周年に伴うブランドリニューアルに合わせ、客室乗務員、運航乗務員、グランドスタッフの制服を刷新。10月1日から着用を開始する。制服の全面刷新は、2012年の就航開始以来初となる。
新制服は、新たなブランドメッセージ「飛ぼう。新しい方の空へ。」を体現。デザインは大阪・関西万博の日本館アテンダントユニフォームを手がけたクリエイティブディレクターの中田優也氏が担当し、三越伊勢丹監修のもと制作された。
客室乗務員とグランドスタッフのモデルは、温かみのあるベージュを基調に、ピンクやブラウンをアクセントとして配置。
客室乗務員はワンピースとパンツ、グランドスタッフはジャケットを加えるなど多様な組み合わせに対応する。ジャケットやパンツは性別による区分をなくし、靴にはスニーカーを選択肢として加えた。
制作にあたっては社員へのインタビューや着用時の動作確認を実施し、ストレッチ性や耐久性、手入れのしやすさなど業務中の快適性にも配慮している。
新制服のメインビジュアルおよび公式プロモーション写真の撮影は、YouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」の撮影監督を務めるなど、著名ファッション誌や広告などで幅広く活躍するフォトグラファー・長山一樹氏が担当した。
ファミリーマート|ブルゾンからTシャツへ、着こなしも選択式に
ファミリーマートは、創立45周年を機に約10年ぶりに店舗スタッフのユニフォームを刷新。9月1日から全国約1万6500店舗で順次導入している。
新制服では、従来のブルゾン中心のスタイルから、同社のアパレルライン「コンビニエンスウェア」の「アウターTシャツ」をベースとしたスタイルへ移行。店舗スタッフから寄せられた「動きやすい服装にしてほしい」「カジュアルな服装がいい」といった声に応え、綿100%の厚手生地を採用した。
あわせて「ファミマコーデ」として髪型や服装の選択肢を拡大。清潔感や衛生面、安全性、接客基準を保ちながら、スタッフ自身が着こなしを選べる仕組みを構築した。
加えて、ストアスタッフだけが購入できる限定カラーの「ラインソックス」、一部店舗で展開していたスタッフの多様な特性(聞こえにくいなど)をわかりやすく伝える「お知らせバッジ」も全国で導入する。
ユニフォームは半袖と長袖を用意。累計販売数700万枚を突破したコンビニエンスウェアの代表作「アウターTシャツ」をベースとし、厚手で透けにくく、抗菌防臭加工でにおいが付きにくい綿100%生地を採用した。ファミリーマートカラーと品格を感じさせる「Staff」のフォントをあしらっているのが特徴。
一部店舗で導入していた「お知らせバッジ」を、当事者アンケートなどを経た意見を反映してブラッシュアップし、全国の取り組みとして運用開始。希望するスタッフがネームプレートに装着することで、来店者とのコミュニケーションの行き違いを防ぐとともに、心理的負担を軽減しながら安心して働ける環境づくりを目指す。
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NTT東日本|安全性に加え、暑熱対策にも対応
NTT東日本は、10月1日から新制服を導入する。制作はオンワードコーポレートデザインが担当。ネイビーやダークネイビーを基調に、ロゴを取り入れたデザインとした。
機能面では、現場での安全性や作業性を重視。反射材や緊急時用の笛を備えたファスナープル、フルハーネス着用に対応する胸ポケットを採用した。太もも部分のサイドポケットや両側のペンポケットなど、細部の利便性も高めている。
夏用作業着には、通気性のある暑熱対策素材を使用。汗じみが目立ちにくい色を選ぶなど、夏場の着用環境にも対応した。
NOK|約40年ぶりに刷新、現場の声をデザインへ



