デザイナーや美大生2000人あまりが集結し、被災地の子どもたちのためにクリスマスオーナメントを制作する「ユニセフ祈りのツリープロジェクト」。このオーナメントによって飾られた「祈りのビッグツリー」が、この10月、銀座・有楽町をはじめ、仙台、気仙沼の計8カ所に設置される。
既に3日から展示がはじまっている有楽町ロフトをはじめ、銀座三越、松屋銀座、資生堂ザ・ギンザ、ルミネ有楽町といった銀座、有楽町エリアを代表する5つの店舗と、仙台ロフトなど宮城県内の3カ所にて、今月順次誕生していく。
9日に行われた記者会見では、日本ユニセフ協会 専務理事の早水研氏が「3.11以降から子どもたちへの支援を続けてきた。このツリーを飾ってくださる2000人以上のクリエイター、また、日本の商業地を代表する銀座・有楽町エリアの5店舗の皆様にもご協力いただき、今日『祈りのビッグツリー』が実現に至った。心からお礼を申し上げたい」とコメント。資生堂ザ・ギンザ店長の吉田聖子氏も「デザインや、“美しい”ということがいかに人々に力を与えるかということを信じて、我々は仕事を続けてきた。このような形で皆さんのお役に立てて、スタッフ一同うれしく思っている」と話した。
同日から銀座三越の1階エントランスに飾られた約4メートルのツリーには、約400個のオーナメントが飾られている。オーナメントは思い思いにペイントされたり、紙や布素材が貼り付けられたり、それぞれの制作者の思いや個性を伝えるものとなっている。中には、被災地への応援メッセージが書き込まれたものもある。11月中旬からは、「祈りのビッグツリー」が設置された各会場で、ユニセフ東日本大震災支援基金の協力者にこれらのオーナメントをプレゼントする「オーナメント募金」もスタートする予定だ。
今後、同プロジェクトで制作されたオーナメントは、今後、岩手、宮城、福島の子どもたちにツリーと共に届けられる。また、約15カ所の保育園、幼稚園では、ボランティアのデザイナーや美大生が子どもたちとオーナメントづくりのクリスマス会が行われる。「7カ月前に始めた活動を、ここまで大きくすることができた。しかし、これはゴールではなくまだスタート。これからも末永い応援をお願いしたい」と世話人のひとりであるHAKUHODO DESIGNの永井一史氏は話した。
各地の展示予定は次の通り。
- 銀座三越 1階西側エントランス 11月9日(水)~12月25日(日)
- 松屋銀座 1階特別スペース 11月23日(水・祭)~12月25日(日)
- 資生堂ザ・ギンザ 1階ビューティマルシェ 11月21日(月)~12月25日(日)
- ルミネ有楽町 1階メインエントランス 11月14日(月)~12月25日(日)
- 有楽町ロフト 1階入り口付近 11月3日(木・祭)~12月25日(日)
- 仙台三越 11月28日(月)~12月25日(日)
- 仙台ロフト 11月12日(土)~12月25日(日)
- 気仙沼復興屋台村 12月上旬~12月25日(日)
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