ニッポンをより良くするための新しいサービスや商品、制度などのアイデアを考え実現していくための方法「Mazer(マザー)」にてこれまでに選ばれたベストアイデアおよび活躍したユーザーが 、3月31日に表彰された。
「Mazer」は、今年1 月9 日からスタートしたアイデアオークションサイト。サイト上でクリエイティブ・ディレクターである各界の著名人、文化人が与える日本をより良くするための「お題」を参加ユーザーが考え、投稿を行い、ベストなアイデアを決定。そのアイデアをオークションを通して企業が購入し、具体化をすることで、日本をより良くする新しいサービスや商品、制度などが実現することを目的としている。また、ユーザーが投稿したアイデアに対する評価や、他のユーザーの投稿に対する評価を「アイデア力」として指標化するという試みもなされている。このサイトを運営するMazer 制作委員会は、経済産業省クール・ジャパン戦略推進事業の委託を受けて伊藤直樹氏(PARTY クリエイティブ・ディレクター、CCO、ファウンダー)が設立した。
「クールジャパン大賞」は同日開催されたシンポジウム「COOL JAPAN GOES SOCIAL」 の第二部 「COOL JAPAN meets IDEAS」の中で行われたもので、公開講評会として伊藤直樹氏を中心に、お題を出したアートディレクターの秋山具義氏、インダストリアルデザイナーの柴田文江氏ほか、飛び入りゲストで「NOSIGNER」こと太刀川英輔氏、スマイルズ代表取締役社長・遠山正道氏が講評に参加した。伊藤氏、秋山氏、柴田氏からベストアイデアが3点ずつあげられ、それについて各人が講評後、最終的にクールジャパン大賞の最優秀ベストアイデア賞に選ばれたのは、片山正通さんの出した「日本人デザイナーが世界で活躍できる方法を考えて下さい。」に対する、久保博之さんの「デザイン塾(出る杭をのばす教育 + 教育)」というアイデア。また、ベストアイデア賞として2名が、優秀ユーザー賞として6名が選出された。「Mazerはお題を出したクリエイティブ・ディレクター、アイデアを出した人、そしてそのひらめきを評価した人と、みんなでつくったもの。これを実現することでより良い社会になってほしいし、海外に新しい日本の魅力を伝えていくこともできるのではないか」(伊藤氏)。
