企業の事業戦略やマーケティング戦略においてデジタルの重要度が増してきている。一方、デジタルマーケティングが組織的に機能しているか、立ち上げた状態のままになっていないか、最適な運用がなされているかについては見逃されがちだ。そこでIMJは、企業のデジタルマーケティング活動の状態を無償で診断する「DMIQTM(Digital Marketing Information Quotient TM)」をスタートした。

アイ・エム・ジェイ 取締役COO 加藤圭介氏(左)、同社 アカウント統括本部 第2アカウントマネジメント部 部長 竹内正也氏(右)
課題になりやすい点に絞ってヒアリングを実施
ウェブマーケティングの分野は扱う領域が年々広がって複雑化しているため、自社において何がどこまでできていているのかを担当者が把握し、可視化するのが難しくなってきている。
そこでIMJは、無償のデジタルマーケティングアセスメントサービス「DMIQTM」を6月にスタート。同社がこれまで手掛けてきた数千のプロジェクトから得た知見・ノウハウを元に開発した診断フレームを使い、企業のデジタルマーケティングの取り組み状況を客観的に診断することができる。
サービス開発の背景について、同社取締役COOの加藤圭介氏は「課題の全体像が可視化できていないため、行うべき施策のプライオリティをを定められず、最適化のための予算確保やプロジェクトメンバーとの意識共有が行いにくくなっていることが企業の担当者の課題だった」と話す。
DMIQTMで提供する診断分野は、「DatacDriven(データ活用)」「Ownedcmedia(Webサイト構築)」「Management(ガバナンス・PDCA運用)」の3分野。
IMJのコンサルタントが、企業の担当者を訪問して1時間ほどヒアリングを行い、現在の取組度合いの評価を点数化。それに現状課題の抽出と今後の取り組み方針を記載した診断シートを3〜4日で提示する。よくある、「施策に対する評価」ではなく、「組織としての取り組み」に対する評価が中心となっているのが特徴だ。