ヤフーは2015年4月にコンテンツマーケティング事業本部を設立。8月には米国のニュースサイト大手バズフィードと今冬の日本版立ち上げを 発表するなど、全社をあげてコンテンツマーケティング事業に注力している。記事や動画などのコンテンツを最適なユーザーに届けることがで きるコンテンツ・レコメンドソリューション「Yahoo!コンテンツディスカバリー」のサービス責任者である宇都宮正騎氏に、今後の展望を聞いた。

ヤフー マーケティングソリューションカンパニー コンテンツマーケティング事業本部 コンテンツディスカバリー室 室長 宇都宮正騎氏
コンテンツが起点になる新たなユーザーとの出会いの創出
─宇都宮さんが考えるコンテンツマーケティングのあるべき姿を教えていただけますでしょうか。
コンテンツマーケティングという言葉が浸透する以前から、ネット業界では、クライアントのコンテンツをメディア内に掲出するビジネスの形が何度かトライされてきました。
しかし見た目ではなく、そもそものコンテンツ自体が真にユーザーファーストの視点でつくられていなければ、意味がありません。コンテンツとして読んでもらえない場合は、きちんとユーザーとコミュニケーションを図ることができず、本来の目的であるエンゲージメントを得ることができないからです。
私たちは「Yahoo!コンテンツディスカバリー」の提供を通じ、ユーザーにとってもクライアントにとっても価値があるコンテンツの在り方を真剣に考え、具現化していくつもりです。
─「Yahoo!コンテンツディスカバリー」とは、どのようなソリューションなのでしょうか。
「Yahoo!コンテンツディスカバリー」を導入したメディアは記事下にあるおすすめコンテンツ部分に、100以上の要素を掛け合わせた独自のアルゴリズムにより一人ひとりのユーザーに最適なコンテンツを選び出し、表示させることができます。
ユーザーにとって興味があるコンテンツリンクが表示されますので、満足につながります。
現在「Yahoo!ニュース」、「THE PAGE」などヤフーグループのメディアを含む、約20のメディアに導入(2015年9月時点)されていますが、このメディアネットワーク上で、クライアント企業も自社に関連するサイトの記事を配信することができます。