20〜30代女性を狙う カンロ「健康のど飴」1年連続の屋外広告 「通年需要」を可視化

イラストレーター「タワシ」氏による優しいデザインを採用

カンロは「健康のど飴」シリーズのブランドムービーを、NEWNO・GS新宿ビジョン(東京・新宿)で放映する。期間は11月30日から2026年11月29日までの約1年間で、1時間に1回、15秒周期で放映する。アニメーション映像にはイラストレーター「タワシ」氏による描き下ろしイラストを使用している。

「タワシ」氏のイラストが特徴的な「健康のど飴」ブランドムービー

「タワシ」氏のイラストが特徴的な「健康のど飴」ブランドムービー

コロナ禍以降の健康意識の高まりを背景に、「のど飴」市場は拡大している。市場規模は2021年の約435億円から2024年には約670億円となり、3年間で約1.5倍に成長した。「健康のど飴」シリーズも同期間に小売販売金額が約1.6倍に拡大した。

需要拡大の中、メーカー各社はのど飴を「違和感があるときに舐めるもの」から「日常的に取り入れるもの」へと位置づけるブランディングが目立つ。例えば、ノーベル製菓「はちみつきんかんのど飴」はWebCMで従来のストップモーションアニメではなく実写CMを採用し、試験や家族旅行など、実生活をより想起しやすい場面での利用シーンを描いている。

カンロにおいても、今回のブランドムービーで「365日いたわるブランド」として「健康のど飴」を訴求する意図がある。広報担当の高田橋輝一氏は「これまでのど飴は秋冬の感染症流行シーズンにピークを迎えることが多かったが、コロナ禍以降、予防意識の高まりから日常的に食べるものへ変化しつつある」と背景を説明する。

1981年発売の「健康のど飴」は、和漢ハーブを中心とした31種の和漢素材を使用している。ブランドムービーを通じて「日々の暮らしをちょっと心地よくする『いたわり』のど飴」として訴求する考えだ。

20~30代女性に訴求

ブランドムービー「健康のど飴『のどは年中無休!』篇」では、女の子のキャラクター「ロカちゃん」のほか、動物やエアコンをモチーフにした優しいタッチのキャラクターが登場。春の強風、夏の冷房、秋の寒暖差、冬の乾燥など、のど飴が必要になる季節ごとのシチュエーションを通じて「のどは年中無休」であることを伝えている。

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