コラム

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渡辺英輝の海外デジタルマーケティング最新動向(第4回)

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リアル「いいね」マシーン

渡辺英輝(ネイキッド・コミュニケーションズ)

フェースブックが巻き起こした革命のひとつが、ソーシャルグラフという概念を一般に定着させたことである。

ソーシャルグラフとは、人と物とコンテンツの相関関係を可視化すること。ご存知の通り「いいね」ボタンを押すことで可視化されるが、フェースブックはその機能を外部サイトと連動させることに成功した。フェースブックが次に向かう先は、ネットの外に「いいね」ボタンを設置し連動させることではないかと予想している。

2010年にイスラエルのコカ・コーラがティーン向けに実施したフェースブック連動型リアルイベント「コカ・コーラ ビレッジ」がある。参加者は個人のアカウント情報が入力されたRFIDタグが埋め込まれたブレスレットを会場で渡される。会場内のアトラクションには、ブレスレットに反応する「いいね!マシーン」が設置されており、参加者はそれを使ってフェースブックに自動投稿ができる。さらに、イベント会場内で撮影された写真はブレスレット情報と連動し、リアルタイムに公開される。この仕組みによって、参加者の一日はフェースブック上で行動履歴として公開され、魅力的な情報として流通された。

次世代のiPhoneにはRFIDリーダーが搭載される可能性があるらしい。フェースブックにはきっとリアル「いいね」マシーンとしての機能が追加するであろう。これが実現すると屋外広告などとの新たなフェースブック連動企画が展開できる。想像するだけで今からワクワクする。(「宣伝会議」2011年2月1日号から)


(わたなべ・ひでき)
野村総合研究所、ビーコン コミュニケーションズを経て、2010年から現職。ロンドン生まれの次世代型プランニング・ブティックにて裸の付き合いの本質を研究中。

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