ソーシャルメディアポリシーを策定した経験から(第4回)

STEP 3:運用

太駄健司(ADKインタラクティブ)

前回まで、ADKインタラクティブのソーシャルメディアポリシー策定プロセスを紹介してきた。今回は、ポリシーの運用について解説したい。

ソーシャルメディアポリシーを策定するということは、ただ作文することではない。ポリシーの内容について関係者の理解を深め、順守してもらわなければ、策定した意味がない。私たちは、そのために社内教育を行った。また、ポリシーはいつでも閲覧できるようにイントラネットで共有し、緊急事態への準備も整えている。

しかし、ポリシーの順守状況は監視していない。すべての従業員の各種ソーシャルメディアでの言動を、24時間監視することは不可能だからだ。ポリシーの違反に罰則規定もない。監視も罰則もなければ無意味だという意見もあるだろうが、私たちはそう思わない。ポリシーがあることによってオンラインの言動が慎重になった。ポリシーの違反を従業員が指摘しあうようなコミュニケーションも生まれている。これだけでも十分なポリシーの効用だ。

もちろん、現在のポリシーが完璧とは考えていない。専用窓口に届く従業員からの意見、ソーシャルメディアの進化に応じて、ポリシーは継続的に見直していきたい。ポリシーの一部を社外に公開したのは、これを材料にポリシーの議論が活性化して、新たな視点を得られることを期待してのことだ。

最後に、よいポリシーとは。それは外部からは判断できない。各社が個別の事情に最適化されたポリシーを目指すべきだろう。(「宣伝会議」2011年2月1日号から)


(おおた・けんじ)
ADKインタラクティブ総研は、先端的なアドテクノロジーや消費者の動向を研究することにより、デジタルマーケティングの潮流を分析するシンクタンク。最近のテーマはソーシャルメディア。

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