コラム

編集・ライター養成講座修了生が語る いまどきの若手編集者・ライターの生き方

走り続ければ、景色はどんどん変わっていく

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鈴木夏希(フリーライター、デザイナー/「編集・ライター養成講座」「編集ライター養成講座 プロフェッショナルライティングクラス」修了)

コネも実績もゼロからのスタート。「編集・ライター養成講座」受講当初の私は、ライターとしてまったくの素人でした。「編集者とライター、どちらになりたいのですか?」という質問に「わからないです」と答えるほど、明確な目標もなく。ただ「なんとなくそういうことをやってみたい。自分には素質があるかもしれない」という根拠のない自信を持って通いはじめました。

当時私はブロガー。記事を書くほどにアクセスがあがっていって、ありがたいことに「おもしろいです」「ファンです」とメッセージやコメントをいただいていました。ブログがきっかけでテレビに出演したことも。そんなこともあってなんとなく自信があったのですが、好きなアーティストのファンブログだったので、それはすごく狭い世界での賞賛でした。そのことには受講し始めてから気づきます。

文章を書くうえでの基本的な知識のなさ、ボキャブラリーの少なさ。読書や執筆が好きだったわけではなく、想いを吐き出す手段でしかなかったので、いかに自分が気持ちの勢いだけで書いていたかということに気づかされました。小説を週何冊も読んでいる人や、既にプロのライターの人もいる中、「かぎかっこ内の文末に句点がつくのは変だよ」という超基礎的な赤字をつけられることから始まりました。

ただ、ブログで好き勝手やっていたことがよかったのか、オリジナリティとか発想とかは褒めていただけました。初期の頃出た、「空気」をテーマに自由作文を書いて提出するという課題。私は、空気を擬人化した「空気の就職面談」という設定で、就活生空気と面接官空気の、今後どこの地域のどんな空気として漂いたいかとか、その理由はとか、完全に妄想のセリフのやりとりを作文にして提出したら、元大手新聞社の編集長である講師に、「自由な発想がいい。僕が新聞社の採用担当だったら採用する」と言っていただけたことは忘れられないです。

総合講座修了とほぼ同時に、ゲームデザイナーでライターの米光一成さんが専任講師の「編集ライター養成講座 プロフェッショナルライティングクラス」通称「米光講座」に通いはじめました。教室に編集者がスカウトに来ていたりと、講座名通りプロとしての仕事につながるチャンスがたくさんあって、実際にそこから私もプロデビューのチャンスを掴むことができました。初めての仕事は、Webのポータルサイトの記事。あの頃はとにかく夢中で、寝る間を惜しんで、量を書いていたことがよかったと思います。

相変わらず明確な目標はなかったけど、とにかく走り出したらあっと言う間。ゴール地点を無理に定めなくても、走り出して、走り続ければ、進むし景色はどんどん変わっていきます。フリーランスで始めたのでずっと続けられる保証はありませんが、ノープランでいきあたりばったりの旅行がスリリングで楽しいように、いただいた仕事ひとつひとつが運命的で、ありがたみがあって、楽しんで取り組むことができています。

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鈴木 夏希
フリーライター/デザイナー。
1984年生まれ。宣伝会議「編集・ライター養成講座」「編集ライター養成講座 プロフェッショナルライティングクラス」修了生。仕事は、CD・DVD・アプリのレビューやイベントレポート、公式SNSやWEBの更新・運営など。ロゴやパンフレットなどのグラフィックデザインもフリーで受けている。8月~11月まで都内に掲載されている「編集・ライター養成講座」受講生募集広告のモデルでもある。

第2回「ライターになって、大好きなアーティストに会えた」はこちら

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