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震災後の広告の役割問い直す JAA広告論文表彰会開く

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JAA

日本アドバタイザーズ協会(JAA)が主催する第39回「JAA広告論文」の表彰会が2月26日、都内で開かれ、9人の受賞者がJAAの佐治信忠理事長から記念の盾(たて)を受け取った。

JAA金賞に選ばれた東京海上日動火災保険の広瀬陽子氏の論文は、東日本大震災発生後の広告担当の取り組みと考え方を時系列に沿って紹介したもの。発生直後は通常の広告を自粛したのちお見舞い広告、事故受付センターの連絡先の告知に切り替え、発生7カ月後は企業姿勢や保険の価値を問い直すメッセージ型の広告を出稿した。

通常のテレビCMを再開する企業が増える中で、どんなメッセージを発信すべきか、広告にできることは何かについて担当として悩んだことについても綴られた。広瀬氏は壇上で、「震災後の取り組みは、広告の力について再認識するとともに、当社が広告を出す意義についてあらためて考える機会となった」と述べた。

JAA銀賞に選ばれたトヨタマーケティングジャパン・小川裕之氏の論文も震災後の広告担当者としての対応をテーマとしたもの。反省点についても率直に触れ、「有事の際の広告主の対応をJAAがリードしてはどうか」といった新たな提案も盛り込んだ。小川氏はこれまで4回応募し入賞者の常連だが「今回で最後にして後進に譲りたい」と明かした。JAA銅賞のサントリービジネスエキスパート・中井宏美氏の論文はラジオを活用した若年層へのコミュニケーション事例を紹介したもの。今回のケースを通じて「広告媒体としてのラジオの力を再認識した」と強調した。