日本最大の公募広告賞「第50回宣伝会議賞」(主催=宣伝会議)の贈賞式が14日午後、都内で開かれ、日野原良行さんのコピー「そうか、こういう内容の迷惑メールだったのか。」(エヌ・ティ・ティ・ドコモ/「メール翻訳コンシェル」キャッチフレーズ)が応募作品38万3500点の頂点に輝いた。すでに発表されていたファイナリスト28作品の中から選ばれた。グランプリのほかコピーゴールド、CMゴールド、眞木準賞などが本日17時からの贈賞式中に発表されたほか、協賛企業賞50点の制作者にも賞状と賞金が贈られた。主要賞の結果はこちらから。
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贈賞式の会場でグランプリ受賞を聞いた日野原良行さんは、「中学生の頃からコピーライターになりたかった、本当に夢のような気持ちで涙が出そうです」と声を震わせた。企画意図については、「迷惑メールはただの“邪魔もの”ではなくて、ドコモの“メール翻訳コンシェル”という機能を使ったら迷惑なはずの迷惑メールも楽しめるかもしれない。そんな風に世の中の価値観が変わったらいいなと思った」と述べた。
審査委員長の仲畑貴志氏は、「広告のコピーは自己表現ではなくビジネスの表現。低予算で多大な効果を得るのが目的だからこそ、グランプリは商品に寄り添ってアプローチすることが最優先と考え選出した」と講評。最後に、「(グランプリの日野原さんの)スピーチを聞いて、“中学のころからコピーライターになりたい”と思わせてしまった僕らとしては、ドキンとした。もっと僕らが、チャーミングなビジネスしないとと思う」と締めくくった。
宣伝会議賞は、広告表現のアイデアをコピーとCM企画で競う公募形式のコンペティション。1962年、雑誌「宣伝会議」の創刊100号を記念して創設された。企業の実際の商品を課題としており、50社が課題を提供した。応募作品数は年々増加傾向にあり、09年に30万点を突破。50回の節目を迎えた今回も過去最高を記録した。
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