その仕組みは次のようなものだ。通常、炭素14の大気中の量は、宇宙線が作り出す割合と光合成によって吸収される割合によって決まる。しかし、1952年や1962年、地球上のあちこちで爆発実験が行われたとき、大気中の炭素14の量は通常の約2倍に増えた。植物が余剰分を吸収したことにより、そのときから量は急速に減り、さらにその減少は、かつての均衡を取り戻すまで続く。この「原爆曲線(Bomb Curve)」をみると、年ごとの炭素14の変化が著しく、近年のサンプル(標本)の炭素14を調べることで年代を特定することができるという。
絶滅危惧種の違法な密貿易の抑止に期待。 放射性同位体による年代特定法をユタ大学K.ウノ教授らが開発
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