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コラム

i(アイ)トレンド

クロスメディアプラットフォーム型アドネットワーク到来の予感

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デジタル施策のリアルタイムな一元管理を待望

先のフェイスブックの話は、ソーシャルのPCとモバイル広告の運用を合わせただけなのであるが、決算の結果を見る限りではかなり大きな成果を上げたと推測される。ならば全ての運用を一元化して最適管理をリアルタイム化したらどれだけ大きな成果を生み出すことができるのか、想像するだけでわくわくする。しかもそのような世界は技術的には現在は不可能ではない。将来実現される可能性もあるのではないかと筆者は考えるのである。

それの根底にあるのがビッグデータという複数のデータベースを融合させる仕組みであろう。あらゆるデータを計測してデータベースに蓄積してリアルタイムに分析することによりどの媒体にどのように振り分ければいいのかリアルタイムで分かる仕組みができるのではなかろうか。

筆者なりに考えると、この仕組みを理想的に回すためには「リアルタイムで消費者調査(商品認知や購入意向)を行う」ことが必要になってくるが、こちらはソーシャルメディアの分析などでリアルタイムの推測が可能になるかもしれない。そうするとデジタル以外のメディアとの融合も可能になってくるだろう。

金融プログラムのノウハウをマーケティングに

例えばあるキャンペーンをテレビとバナー広告、SEMを認知を最大化するために実施した場合、目標の認知を獲得したら自動的により深い理解をするための媒体の実施や誘導を強化するということをあらかじめプログラムしてキャンペーン中に広告の最適化を実施することが可能になるのではないかと考えている。筆者のイメージで一番近いのは金融の運用プログラムで様々な株式や債券にポートフォリオに投資をして運用することによって運用実績を追求するプログラムに非常に似ている気がしてならない。金融の業界では多大なデータを運用して利益を確保してきた歴史があり、そのようなノウハウが今後マーケティングの世界にどんどん応用されてくるのではないか。ただし、やはりクリエイティブの効果が大きく影響してくるのでそこを指標化できるかということも重要になってくると考えている。