客観? 主観? 編集という力

前回

は、ユーザーがプラットフォームに求めるものは「自分が好きな世界観を徹底的にフラットかつ客観性を持って届けてくれること」であるという主張を軸に、オウンドメディアとプラットフォームの違いについて話をしました。僕はこれまで、この「客観性」を担保するものが近年における編集という機能だと思ってきました。しかしながら最近の雑誌マーケットを見ていると、この世界で必要とされるものは、一概に客観性でもなくなってきているように思います。全6回予定のコラムも中盤、3回目を迎え、今回は閑話休題。宣伝・広告とは近いようで遠い、そして遠くて近い(のか!?)「編集」について書いていきます。僕の個人的エピソードの側面が強いので、あまりご興味のない方は読み飛ばしをば・・・。

まず、編集とは何でしょうか。一言でいうと「切って貼る」行為です。そして、切って貼るために何より必要な能力が、客観性と主観性を自由に行ったりきたりすることです。切って貼る対象は、情報だったり、人だったり、クリエイターのアウトプットだったり、シチュエーションによっていろいろです。

新卒で入社した電通を2年で辞め、僕は「GQ JAPAN」という雑誌で編集者になりました。雑誌編集者の視点ではありますが、僕は編集には大きく分けて3つの「切って貼る」行為が存在すると考えています。

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山本 憲資(Sumally Founder & CEO)
山本 憲資(Sumally Founder & CEO)

Sumally Founder & CEO

一橋大学卒業後、電通、コンデナスト・ジャパン「GQ JAPAN」の編集者を経て、2011年9月「Sumally」をローンチ。http://sumally.com

山本 憲資(Sumally Founder & CEO)

Sumally Founder & CEO

一橋大学卒業後、電通、コンデナスト・ジャパン「GQ JAPAN」の編集者を経て、2011年9月「Sumally」をローンチ。http://sumally.com

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