商品体験の提供に勝るものはない ――博水社

「脇役」ならではの強み

博水社 田中秀子氏

当社は、焼酎などの酒類に使う割り材のメーカーで、目黒で創業し今年84周年を迎えます。戦前に祖父がラムネなどの清涼飲料水のメーカーとして創業し、父の代の1979年から割り材を製造するようになり、看板商品の「ハイサワー」が生まれました。

私たちの商品は、お酒の割り材ですから、あくまでも「脇役」です。その分、プロモーションは色々なお酒を割ったり、お酒の濃さも自由自在、それが強みです。

商品メッセージの発信では、短い言葉で確実に伝えなければならないものと、人の好みのように絞りきれないものをしっかり分けた上で発信する必要があると考えています。例えば、お酒の味を落とさないようこだわった果汁の絞り方「真ん中搾り」は必ず商品宣伝に盛り込んでいます。

お客様に体感してもらう販促施策

販促では、キャンペーンカーの「ペットボトル号」、キャンペーンガールの起用、出版物、「倉庫飲み」イベントの主に4つの取り組みを行っています。商品の宣伝では、やはり商品に触れる直接の体験に勝るものはないと考え、それぞれ取り組んでいます。

ペットボトル号は、固定の看板のように消費者を待つことなく、人がいるところに自分たちから出向くことで積極的に宣伝することを目的にしています。人の多い観光地でプロモーションした時は、通りがかった人がペットボトル号の写真を撮り、それがSNSを介して拡散するきっかけにもなりました。

キャンペーンガールの協力でサンプリングや居酒屋さんへの営業を行う時には、来店したお客様に、かわいい女の子と楽しむ中で直接商品を飲む実体験を作るようにしています。

出版物では、カレンダーを制作したほか、ハイサワーを使った割り材の料理本を出しました。このご縁がきっかけで、レシピ本を販売している書店で本と一緒に店頭でハイサワーを陳列し、あえて外の暑い日差しの中でジュースと割ったノンアルサワーを配布し、大好評でした。

「倉庫飲み」イベントは、当社にお客様を招待し、移動販売車を倉庫内に置いて好きなように割っていただく場を作りました。また「場を提供する」のではなく「一緒に楽しむ」ことを念頭に、社員もお客様と一緒に飲んだり、楽器を演奏するなどして楽しんでいます。いらした方が当日作ったレシピや倉庫の様子は、ブログやSNSからさらに拡散され、人のつながりを作ることでさらにイベントが盛り上がっていくと感じています。

今後も当社の商品を「おいしい」と思っていただいているお客様にアプローチし続けていきます。


(次回予告)
次は、ライズマーケティングです。

販促・集客メディアフォーラム事務局 2013
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