日本のスポーツ界と戦略広報の未来
最終回ということで、最後にこのテーマについても触れておきたい。先頃、さまざまな競技団体関係者と話をする機会があったのだが、戦略広報の重要性については認識が広まっているという実感を得た。
4年に1度しか競技やアスリートに大きな注目が集まらないスポーツが多い中で、Visibility(人の目に触れる露出量)を高め、注目選手を増やし、ファンを増加、スポンサー利益を持続的に拡大していく。そんなポジティブスパイラルの構築のほか、イシュー管理・危機管理の専門家を抱えて、スポーツのReputation(レピュテーション/評判・信用)を守る。そういったことに戦略広報が役立つという認識が少なからず浸透しているようだ。