スダラボ視点のカンヌ観察日記(3)

前回の記事「スダラボ視点のカンヌ観察日記(2)ーー博報堂セミナーに見る2024年の広告の仕事。または、我々は明後日どこに住むか?」はこちら

最古×最新=新しい、普遍。または、なぜ「ライスコード」は世界から高く評価されるのか?

博報堂 i-ディレクション局シニアクリエイティブディレクター
須田和博

カンヌ時間の月曜日、「ダイレクト部門」と「プロモ部門」の最終選考リストが発表になった時、スダラボの先着組の面々は打ちひしがれた。先に発表になった「ダイレクト部門」と「プロモ部門」の受賞を逃し、全滅していたのである。我々は思った。「アドフェストでは高い評価を得たが、やはり世界は厳しい。北米・南米・ヨーロッパが加わると、こんなにも入賞の壁は厚く高いのか・・・」と。

ところが、あくる火曜日、予想外の吉報が舞い込む。なんと「PR部門・ゴールド」の受賞のしらせである。正直、まったく予想していなかった。自分たちがアドフェストでの結果を受けて「脈あり」と予想していたのは、「アウトドア」「メディア」「ダイレクト」そして、夢のまた夢としての「チタニウム」だった。

sudalabo

「勝つは偶然、負けるは必然」とは、よく言ったものだが、本当に自分たちの予想を超えたところで状況は進展する。賞は水モノ、もらえたらラッキー、もらえなくても自分たちのやって来たことの価値は変わらない。そう自分たちに言い聞かせて、長く遠い道のりをコツコツ歩きつづけて来たワケだが、やはりスゴイ賞がもらえると、ヒト様に認めてもらえる。

続きを読むには無料会員登録が必要です。

残り 2607 / 3095 文字

KAIGI IDにログインすると、すべての記事が無料で読み放題となります。

登録に必要な情報は簡単な5項目のみとなります

「AdverTimes. (アドタイ)」の記事はすべて無料です

会員登録により、興味に合った記事や情報をお届けします

この記事の感想を
教えて下さい。
この記事の感想を教えて下さい。

この記事を読んだ方におススメの記事

    タイアップ