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スマホ偏重の生活から人を救う?「Less is more」の思想を持ったスマートウォッチ発表

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時間の余白を生むための腕時計

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ウェアラブル製品・サービスを開発・販売するVELDT(ヴェルト)は、6月23日より自社開発のデザインスマートウォッチ「VELDT SERENDIPITY(ヴェルト セレンディピティ)」の先行予約販売を開始すると発表した。

VELDT 代表取締役 野々上仁氏

VELDT 代表取締役 野々上仁氏

「VELDT SERENDIPITY」は、スマートフォンと無線接続して利用するスマートウォッチ。文字盤上の小型サイネージに表示される短いテキスト情報と、文字盤上のLEDの点滅の色やパターンで直観的な情報表現を行うのが特徴だ。メッセージ着信やスケジュール・天気予報といった情報を、わざわざスマートフォンを見なくても得ることができるようになる。

VELDT代表取締役の野々上仁氏は、2012年までオラクルにてシステム事業の責任者として執行役員を務めていた人物。2012年、スマートフォンを介したウェアラブル製品を開発・販売の専門会社としてVELDTを設立した。これまで、海外で開発されてきたスマートウォッチなどを扱ってきたが、今回、満を持して自社開発したウォッチの発売に至った。

文字盤上の360°の輪状に並んだLEDの色や光り方で直観的に表示する。

文字盤上の360°の輪状に並んだLEDの色や光り方で直観的に表示する。

その開発思想は「Less is More」と「Re Balance」。「ウェアラブルというと、テクノロジー主導で機能を追加していこうとするものが多いが、ウェアラブルの価値は、逆に余分なものを切り落とすことで生まれると考えている。いま、一日長時間スマートフォン画面を見ている人が増えているが、私たちは『視線を上げて周りを見渡すことで得られる思いがけない発見や出会い』が新たな豊かさや革新につながると考えている。私たちは、ネットがない時代に時間を戻すことはできない。であれば、ネットとリアルを新たに『Re Balance』することが必要」。

スマホを見る回数を減らしたり、歩きスマホをなくしたり。リアルライフに集中して楽しめるようなテクノロジーの使い方の提案となっている。

腕時計としてのクラフトマンシップにこだわる

また、「Made in Japan」によるクラフトマンシップへのこだわりも、「VELDT SERENDIPITY」のもう一つの特徴だ。一見、外見はアナログ時計のようなたたずまい。いかにも未来的、ガジェット的な形状をしたウェアラブルではなく、人々に既に馴染みのある腕時計の形状をしていることで、ファッションの視点からも使いやすさを追求した。

会見では、開発に携わったtakramの田川欣哉氏、渡辺康太郎氏、元TBSアナウンサーの有馬氏、写真家の桐島ローランド氏を交えたセッションも行われた。

会見では、開発に携わったtakramの田川欣哉氏、渡辺康太郎氏、元TBSアナウンサーの有馬氏、写真家の桐島ローランド氏を交えたセッションも行われた。

その設計・開発には、takram design engineeringの田川欣哉氏が関わり、日本の職人の手によって仕上げが行われている。会見に出席した田川氏は、「これまで、大人が使えるウェアラブルの選択肢がなかったと思う。VELDT SERENDIPITYは、生活の質を大事に考えながら、デジタルの海をエレガントに泳いでいく提案だと思っている」とコメント。「ぜひ、ファッションにこだわりを持つ粋な大人に使ってもらい、社会を『リバランス』してもらいたい」と野々上氏も期待を込めて語った。

日本交通と提携してタクシー配車サービスの提供も

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プレミアムモデルの「モデルR」(上)サファイアガラスなど
を採用し、価格は14万8000円。カラーセレクションモデルの
「モデルC」(下)は5種類で、7万8000円の予定。iOS 7以上の
iPhone対応。

「VELDT SERENDIPITY」では、簡単なボタン操作により、スマートフォンに触れなくても使える各種のネット経由サービスを増やして行く予定だ。サービスの第一弾として、日本交通と提携したタクシー配車サービスの提供を予定している。スマートフォンの配車アプリは既に広く使われるようになったが、手元のウォッチを操作するだけでタクシーを呼ぶことができるサービスは世界初だという。

「VELDT SERENDIPITY」は6月23日からWebで先行予約を開始し、日本および欧米を対象に出荷は12月を予定している。

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