カンヌは、その背景にある空気を論じた方がいい――PARTY 清水幹太さん

今年「Mobile Lions」の審査員を務めた、清水幹太さんに審査後、カンヌ現地でお話を伺いました。

――カンヌという場をどんなふうに見ていますか。

カンヌとは簡単に言ってしまえば、“広告同業者組合”の“全世界伝え方選手権”だと思うんです。だからカンヌで選ばれるのは、この“同業者組合”の中で「これからは、こういう伝え方をするとよさそうだ!」とみんなが納得して、腑に落ちる作品だな、と。

一方でこういう場に参加をしていると時折、消費者というか広告やコンテンツを見る人たちがどこに介在しているんだろう?と思う時もあります。でも、あるって言えば、あるんです。

例えば、昨年のカンヌから「ソーシャルグッド」というトレンドが生まれました。でも、別に「ソーシャルグッド」が一般消費者の間で流行っていたわけではありません。

大切なのは、「なんで、ソーシャルグッドというトレンドが生まれてきたのか?」という背景にあるものを考えることです。それを考えなければ、僕らの仕事においては、なんの腹の足しにもなりません。

賞の結果だけを追っていると、その根底にあったユーザーの動きから離れてしまいますから。なのでカンヌは、その背景にある空気を論じたほうが良いのではないかと思っています。

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