経営はマネジメントではなくマーケティングである
日本語の「経営」は、英語ではマネジメントと訳されます。しかし、僕はこの訳を「マーケティング」に変えるべきだと考えてきました。マネジメントという概念は、製造業の生産の現場の近代化が進む際に、より効率的に従業員を動かし、生産性を上げるために生まれてきたものです。しかし需要が伸びていく時代であれば、生産効率の向上が売上、利益の拡大につながったかもしれませんが、成熟した今の市場環境では真のマーケティング、お客様にとっての価値創造が何よりも必要です。管理するのではなく、どうしたら一人ひとりの社員がお客様にとっての価値創造を最優先で考えられるようになるか。私が実践してきた人事制度のイノベーションとは、マーケティングを中心に据えた経営の基本になるものです。